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※注意!妄想です!BLです!苦手な方はお戻りください。
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完全に寝落ちしてましたm(_ _ )m
 
 
 
[11/26 02:00]
 

Side:O
 
 
 ようやく終わった仕事。
 ダッシュに次ぐダッシュで帰路につき、自宅の玄関のドアを開ければカズが出迎えてくれる……と、思ってた。
 
 
 
 
O「ただいまっ」
 
 
 
 

 …………あれ?
 
 
 反応が、無い。
 聞こえなかったのかな?
 

 首を傾げながらリビングに入ると、ソファに深く腰掛けているカズがいた。
 なんだ、聞こえなかったのか。
 
 
 
 
 

O「ただいま」
N「……おかえりなさい」
 

 隣に座って改めて声を掛けると、ゆっくりとこっちを向いたんだが、反応が悪い。
 眠いのか?

 滅多に見ないカズの表情を不思議に思いながらも両手を出してハグを促すと、おずおずと応えてはくる。
 
 
 
 
 
 ……はっ、まさか。
 
 

O「遅かったから、怒ってんのか?」
N「仕事頑張ってきた人に怒るわけないでしょ」
O「だよな」
N「はい」
 

 怒っているワケではないと確認でき、とりあえず一安心。
 念願を叶えてもらうためにハグをほどき、まるっこい両手をおれの両手で包んで36歳最初のおねだりをする。
 
 

O「カズ、おれを祝って」
N「……さっき、しました」
O「えっ!?どこで?おれ、気づかんかった」
N「メール」
O「……あ」
 
 

 言われて気づいたスマホの存在。
 ポケットから慌てて取り出した画面はまっ黒。
 

O「そーいや電源落としたまんまだった」
N「……はい?」
O「いや、その……一番最初はカズに祝ってもらいたかったから、うっかりでもメール読まないように……」
N「『メール読まないように』って、現場にいたスタッフさんたちから怒涛のように祝われたんでしょう?」
O「それはない!『祝わないでくれ』って事前に言ってたし、あ、でも何人かに祝おうとされたから途中で止めたり、耳を塞ぎながらダッシュで逃げたり、おれ、超がんばった!」
 
 
 胸を張って言えば、カズがぽかんとした顔になる。
 
 
 

O「カズ?」
N「あっ……あなたばかでしょ///」
O「だって、カズに一番最初に祝って欲しかったんだもん」
N「////」
O「なあ、言って」
 
 
 スマホをテーブルの上に置き、カズのおでこと自分のおでこをくっつけながら催促する。
 赤い顔のカズは、おれと視線を絡ませたまま薄い唇を開いた。
 
 
 
 
 
 

N「おめでとう」
 

 念願のことばをもらい、満足したおれはニッコニコ笑顔で「ありがとう」と言いながらカズの唇にもお礼をした。
 もちろんおれの唇で♡