※注意!妄想です!BLです!苦手な方はお戻りください。
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2015年9月発売シングル『愛を叫べ』の特典DVDがネタ元です。
 

 

 

Side:N
 
 
 ふわふわ、ふわふわ。
 
 
 頭をあったかい手で撫でられている。
 オレ、いつの間にか寝てた。
 
 ソファで丸くなっているオレの頭の付近に、泣きたくなるくらいに大好きな人の体温を感じる。
 泣きながら寝たから、目が腫れぼったい。
 
 何度か瞬きを繰り返していると、上から声が降ってきた。
 
 
 
 
 

O「起きた?」
N「……うん。タオルケット、ありがと」
O「おう。風邪ひくから気をつけろよ」
N「うん」
 
 
 オレを包むようにかけられたタオルケットを抑えながら上体を起こした。
 それと同時にリーダーの手がオレの涙の跡を拭った。
 
 じっと見つめられる。
 涙を拭った手はオレの頬から離れていかず、優しく撫で続ける。
 
 まるでいたわるように、優しく、優しく。
 
 
 
 
 
 
 ……ふふ。
 
 ふふふ。
 
 
 
 ダメ。
 やっぱ、自分からなんて、できない。
 
 この強くて、優しい手を自ら手放すなんて、できるわけがない。
 
 そうだよ。
 そんな簡単に手放せるくらいなら最初から手にいれていない。
 
 
 

 オレはあなたが欲しかった。
 欲しくて、欲しくて、気が狂いそうになるくらいに欲しかったんだ。
 
 だから、どんなに惨めになってもいいって決死の覚悟をして、あなたに想いをぶつけた。
 そんなオレの気持ちをあなたは受け入れてくれた。
 あの時ほど、あなたの気まぐれさを喜んだことは無い。
 だからきっと、あなたがオレを捨てる時も気まぐれなんだろうね。
 
 
 
 でも、いいや。
 それでもいい。
 
 おれは、あなたの近くにいたい。
 どんなに怖くても、怯えても、あなたの近くにいたい。
 
 
 

O「どう、した?」
 
 
 心配そうにのぞき込んでくる。
 眉毛を八の字にして、オレの様子を気にかけてくれてる。
 
 
 
 

N「ううん。どうもしないよ」
 
 
 久しぶりに正面からあなたを見た。
 
 
 
 にっこりと笑う。
 
 あなたは一瞬ビックリした顔をした。
 あの日から、微妙に壁を作ってしまい、目もあわせなかったから当然だね。
 
 
 
 
 
 
N「ねえ、リーダー」
O「ん?なんだ?」
N「思ったことはさ、ちゃんと言ってね。オレもちゃんと受けとめるから」
O「あ?……ああ」
N「……」
 
 
 自分で言ったけど、リーダーが頷いたから恐怖が襲ってくる。
 だから、気づかれないようにカンペキな笑顔を作った。
 
 
 リーダーは、怪訝な顔をしている。
 
 
 う~ん、失敗したかな?
 ちょっと笑顔が嘘くさかった。
 
 
 
 
 
O「カズ」
N「ん?」
 
 
 横に座っているリーダーに呼ばれたと思ったら、体ごとリーダーの方を向かされた。
 リーダーもオレの方を向く。
 
 
 
N「何?どうしたの?」
O「……」
 
 
 息をするのが苦しいくらいに見つめられる。
 オレのすべてを見透かされているみたいで少し居心地が悪い。
 
 
 
 
N「リーダー?」
O「……"希望"」
N「え?」
 
 
 
 リーダーの目がチラッとテレビを見た。
 画面にはいまだにDVDの映像が流れていた。
 音量は小さくされていたものの、ずっと流れてたみたいだ。
 
 
 
O「"希望"って言葉から真っ先に思いついたの、おまえだからな」
N「オレ?」
O「うん。だから、おまえはおれの"希望"」
N「オレ、あなたの"希望"なの?」
O「そう。だからいなくなんなよ。おれから"希望"を奪ったら、地の果てまでも追っかけてやるからな」
 
 
 強い眼差し。
 これは、本気。
 
 
 ……ホンキ。
 
 
 
 
 
 

N「 ///// 」
 
 
 これも、きっとリーダーの気まぐれ。
 必死に自分に言い聞かせる。
 
 
 
 だけど、そんなのどうでもいい。
 
 
 嬉しい。
 恐怖なんか全部受けいれられるくらいに、嬉しい ///
 
 
 
 
 
 ガバッ!
 
 嬉しすぎて、反射的にリーダーに抱き付いた。
 リーダーはそんなおれを「おおっと!」って言いながら抱き返してくれる。
 じゃれるようにして首筋に顔を埋めた。
 
 
 
 

 ////
 
 
 
 そしたら、言葉よりも如実な真実を見つけてしまった。
 
 
 

N「ふふ、ふふふ /// 」
O「なんだよ /// 」
 
 
 いつもみたいに、リーダーは何となくで言ってるって思ってた。
 
 だけど、リーダーの耳が真っ赤になっていることに気づいた。
 照れてるってことは、ちゃんと意識して言ってくれてたってこと。
 
 もうほんと、バカみたいに嬉しくてたまんない。
 いつもだったら絶対に言えないけど、目の前のリーダーに言葉にする勇気をもらってしまった。
 
 
 少し離れて、下からリーダーを見上げる。
 リーダの服の裾を握りながら、我儘を言った。
 
 
 
 
 

N「あのさ、叫ばなくていいから、たまには愛、囁いてよ /// 」
O「いいよ /// ……じゃあ、おれにも愛を囁けよ?」
N「ヤダ」
O「おまえ~!」
 
 
 リーダーの顔がむくれた。
 お仕置きとばかりにほっぺたを指でむぎゅっと掴まれる。
 優しくだけどね。
 
 
 

N「だって、オレは叫ぶんだもん♪リーダー、愛し……」
 
 

 叫んだオレの愛は、リーダーの 唇 に奪 われた。
 
 
 更に真っ赤になった顔でね♪
 
 

Fin
 
 
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『しやがれ』の開始、とうとう日付超えてるやんΣ(゚д゚;)