※注意!妄想です!BLです!苦手な方はお戻りください。
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Side:N
 
 
 

O「てめぇ!!なにニノのケツ触ってんだよ!!」
 
 
 
 
 
 大好きな大野さんにとんでもない醜態を見られたことがショックすぎて動けずにいるボクとは対称的に、素早く店内に入ってきた大野さんはボクから店長をひっぺがして胸倉を締め上げた。
 身長でも体重でも店長の方が勝ってるのに、大野さんに締め上げられている店長のつま先が浮きかかっている。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
店「ごほっ…お、おまえ!誰だっ!?」
O「うっせ!?このチカン野郎!!」
店「失敬なっ…うぐっ」
 
 
 
 言い訳を許さず、さらに力をこめる大野さん。
 あまりの迫力に店長もボクものまれてしまっていた。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 ~♪
 
 
 
 その緊迫した空気を破ったのは、来店を知らせる明るいチャイム音。
 
 店内に入ってこようとしたお客さんがその場の異様さに慄き、慌てて引き返したことに気づいて、やっと頭と体が回りだした。
 
 
 
 
 
 
 
N「おっ、大野さん!」
O「ニノは引っ込んでろ!」
 

 店長を締め上げる力を緩めない大野さんの背後から抱き付き、下から見上げながら懇願する。
 
 
 

N「ね、ボク大丈夫だから。騒ぎになったら、色んな人の迷惑になっちゃう」
O「……」
N「ね、大野さん。お願い……」
 
 
 
 ボクの必死のお願いに大野さんの険が段々ととれていく。
 そのタイミングを逃さず、たたみかけた。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 やっとのことで店長を解放した大野さん。
 
 けど、それでも信用ならないのかボクを背後に隠して咽ている店長の前に立ちふさがる。
 さっきやってきた次のシフトの大学生は、何事かと思いながらもボクたちを傍観している。
 
 
 
 
 
 
 
店「はあ、はあ、はあ……」
 
 
 
 大野さんの肩越しに見ていた店長がようやく息を整え、ボクを見る。
 苦虫を噛み潰したような表情。
 
 
 そして、その口からたった一言告げられた。
 
 
 
 
 
 
 

店「クビ」
 
 
 
 
 
 
 
 ……だよね。