※注意!妄想です!BLです!苦手な方はお戻りください。
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Side:O

 

 
 

N「やだっ!やめて!……おねがい、殺さないでっ」
 
 
 

 そこには、泣きながらうなされているカズがいた。
 
 救いを求めるかのように、必死にカズが天井に向かって手を伸ばす。
 咄嗟に近づいてその手を取り、のしかかるようにして抱きしめた。
 
 
N「やだ!やだあぁぁぁー……」
 
 
 だけどカズは、救いを求めることをやめない。
 
 まるで、救われないことを知っているかのように思えて、悲しくなった。
 
 
 
O「カズ!カズ!ここにいる!おれがここにいるから!」
N「やっ!おねがい!おねがい!」
 
 
 おれの存在をわかってほしくて、抱きしめる腕に力を込めた。
 
 
O「カズ、カズ」
N「うっ、うっ……」
 
 
 
 何度も何度も名前を呼ぶ。
 優しく、優しく、頭を撫で続ける。
 
 
 
 
 そうやって繰り返してたら、ようやくカズが暴れなくなった。
 口元に耳を近づけると、穏やかな寝息が聞こえてきた。
 
 
 少しだけ体の力を抜く。
 見つめた先にある涙に濡れた顔は、あどけなかった。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 胸が、イタイ。
 
 

 こんなんで、眠れていたわけがない。
 安心できるわけが、なかったんだ。
 
 
 

 すべてのことからカズを守りたいと、強く思った。