※注意!妄想です!BLです!苦手な方はお戻りください。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

 

Side:O

 


 あの後、カズにメシを作ってもらい一緒に食べた。
 カズが風呂に入っている間に洗い物をし、風呂からあがってきたカズの髪を乾かした。
 
 家の鍵をかけていなかった事を説教し、日付が変わる前にカズの家をあとにした。
 
 
 
 

 タクシーで自宅に帰り、「カズはもう寝たかな?」なんて考えながら鍵を出そうとした。
 ……が、家の鍵をカズの家に置いてきたことを思い出した。
 慌ててスマホを出そうとして、それも置いてきたことに気づいた。
 

 仕方なく大通りまで出て、タクシーをつかまえる。
 再びカズの家に向かった。
 
 
 
 
 

 カズの自宅前。
 
 何故かカズの家の合鍵だけはしっかり持っていたからエントランスはクリアした。
 
 だけど、チャイムを押す勇気がでない。
 もし寝てたら起こすのは申し訳ないなと思い、「まさかな」という気分でノブに手をかけた。
 
 
 カチャ
 
 
O「!!」
 
 
 玄関の扉には鍵もドアロックもかかっていなかった。
 カズにもう一度説教しなきゃなと思いながら、鍵とスマホだけ見つけたらすぐに帰ろうと思った。
 
 音をたてないように細心の注意を払ってリビングに進む。
 棚の上に探し物を見つけてホッとした時だった。
 
 
 
 「――――!!」
 
 
 
 気のせいか?
 声が、聞こえた。
 
 念のため、カズの寝顔を見てから帰ることにしよう。
 静かに寝室まで進み、ゆっくりとドアを開けた――。