※注意!妄想です!BLです!苦手な方はお戻りください。
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Side:A
 

 ニノたちをからかいながら部屋を出た後、そのまま帰る気になれなかったから、3人で飲むことにした。
 ホテルの最上階に上がり、夜景がキレイなバーで祝杯をあげる。
 
 
 
 

M「まったく。世話かけやがって」
S「まあまあ、丸く収まったんだから大目にみてやんな」
A「ホント、ニノがいなくなんなくてよかったよ」
 
 
 夜景を目の前に、一列になって飲んでも話す内容は、2人のことばかり。
 最近、2人の空気がおかしかったぶん、安心してツッコめることが楽しい。
 
 
A「そういえば、こおんな計画立ててるんだったら、先にいってよね。おれびっくりしちゃったよ!」
S「ごめん、ごめん。でも相葉君に言っちゃうとバレる可能性が高かったんだよ」
M「そりゃそうだ。即アウトだな」
A「あっ、松潤ひどい!」
M「はは、けど翔さん、相葉くんはダメだろうけど、俺には教えてくれてたってよかったんじゃね?」
S「……お前、自分で思ってるよりもはるかに周りにはバレバレだから論外」
M「……」
A「へへっ、松潤だっておれと同じだよ」
 
 
 翔ちゃんに指摘されてばつが悪いのか、持っているグラスを一気にあおった。
 すぐに次のを頼んでる。
 
 
A「ねえ、なんでリーダーはニノへの想いに気づかなかったんだろうね?」
S「ん?ああ、たぶん智君は最初っからニノのことが特別に好きだったからだと思うよ」
A「へ?どーゆうこと?」
M「俺もそれは不思議に思ってたんだよな」
 
 
 「例えばさ……」といって翔ちゃんが教えてくれた。
 

 翔ちゃんが言うには、徐々に人を好きになったりしたら、自分はその人のことが好きなんだってことがわかる。
 だけどリーダーの場合は、出会った瞬間、もう本能的にMAXでニノを好きだったんだろうって。
 その感情が強烈過ぎて、今まで好きだと思っていた子達への感情とあまりに違いがあり過ぎて、わかんなかったんだろうって。
 それになによりニノが男の子だったから、ますます「好き」という感情に結びつかなかったんだって。
 
 
 
 
A「う~ん、目の前にあるものが大きすぎて、全体がわかんないってこと?」
S「そうそう、そんな感じ」
M「確かに、全体がわかんないからって、自ら確かめたりとかはしなさそうだもんな、リーダーは」
S「そういうこと、だから基本的にはニノへの態度が変わるわけがない」
A「あー!そっか、だからニノはリーダーが自分のことを好きなんだって実感できなかったんだね」
S「正解!違いが無いから実感ができないのは当然だよね」
M「はあ、なんか……無事にくっついてよかったな」
 
 
 おれも翔ちゃんも、「うん、うん」と頷く。
 
 
 
 

 ~♪
 
 
 おれのスマホが鳴った。
 たぶん、相手はあの子だ。
 
 
 
A「ちょっとゴメン」
S「いいよ、いいよ」
M「なんだ?女か?」
A「まあ、正解。……あっ」
 
 
 話しながらメールを確認した。
 
 
S「どうしたの?」
M「なんかあった?」
A「さっき、今日のことをリーダーのモトカノにメールしといたんだ」
S「……それで?」
A「詳細に知りたいから、今から会えないかって……」
M「いいじゃん、呼んじゃえよ」
S「そうだね、彼女にも迷惑かけたみたいだから知る権利はあるよね」
A「わかった」
 
 
 
 2人の了解を得て、彼女に返信した。