※注意!妄想です!BLです!苦手な方はお戻りください。
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Side:S
 

 今のところ、オレの計画通りに進んでいる。
 若干ニノに、訝しまれているような気がするが、それも想定内だ。
 
 
 
M「じゃ、おおまかにはそんな感じで構成していく。細かいとこは、都度ミーティングってことで」
S「了解」
A「は~い」
N「わかりました」
O「……おう」
 

 打ち合わせが終わった。
 
 
 
 事前にお願いしていたとおりに、マネージャーとスタッフが部屋を去っていく。
 それを不思議そうに見つめているメンバーの注目を集めるように声を掛けた。
 
 
 

S「打合せも終わったし、本日のメインイベントを始めようと思うんだ」
A「やっぱり!こんなところで打合せっておかしいって思ったんだよね。ね、ね、なにやるの?あっ、特典映像の撮影とか?」
S「それもいいけど、それよりももっと大事なこと。テーマは、『メンバー内での秘密』」
M「……秘密?」
S「そう、秘密」
 
 
 みんなが一様に黙り込む。
 
 相葉君と松潤は「なんかあったっけ?」とでも言いそうな顔をしている。
 
 智君は動揺している。
 おそらく、ニノと付き合っていたことが頭をよぎったんだろう。
 
 ニノは……さすがだ。
 まったくもって表情が変わらない。
 

 さてと、まずは一枚目のカードをきる。
 
 
 
S「智君。秘密、あるよね?」
O「……っ!!」
 
 
 にっこりと笑いかけると、普段動じないのが嘘みたいにビクッとした。
 
 俺を睨んでいるニノ。
 目線が「やめて」と訴えている。
 
 それを無視して、智君を見つめると、「はあっ」と一つ息を吐いた。
 どうやら腹をくくったみたいだ。
 
 
 
O「おれ、カズと付き合ってた。そんで、最近ふられた……」
N「リー……」
M「それ、秘密じゃねえだろ……」
N「……潤くん、知ってたの?」
M「この間、リーダーにかまかけた」
O「……」
 
 
 へえ、さすが。
 松潤気づいてたんだ。
 
 
 
 
A「なるほど、だからか」
S「相葉君?」
A「やけに最近ニノがおれを飲みに誘うなって思ってたんだよ。そういうことだったんだ」
S「それって、2人だけ?」
A「違う、違う。なんかいろんな集まりに連れてってもらってた」
 
 
 相葉君の話してくれたことは、確証が持てずにいた俺の推論が、正しいということを教えてくれた。
 ニノ、悪いけどお前の思い通りにさせるわけにはいかない。
 
 
M「なんだ、ニノも寂しかったんじゃん。よかったな、リーダー」
O「寂しかったのか?」
 
 
 智君が、嬉しそうにニノを見る。
 どうやらいつの間にか、智君は自分の想いを自覚してくれたようだ。
 おれの計画成功の確率がますます上がる。
 
 
 
 松潤に相葉君に智君。
 何も話してないのに、おもしろいくらいにみんな俺の計画を後押ししてくれる。
 
 ほんと、いいグループだよ。
 だからニノ、大丈夫だから、逃げるな。
 
 
 
 
N「違う!そんなワケないじゃん。たまたまだよ」
A「リーダー、ニノは素直じゃないから、強引に迫っちゃってよ(笑)」
N「アイバカ!余計なこと言うな!」
O「カズ」
 
 
 愛おしそうに、まっすぐにニノを見つめる智君。
 ニノはその迫力に押されて一歩下がる。