※注意!妄想です!BLです!苦手な方はお戻りください。
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Side:A
 

 最近、ニノが異常なくらいにおれを飲みに誘ってくる。
 しかもいろんな人たちの集まりに、だ。
 
 こういう底抜けに明るいふりをしているときのニノは、絶対に良くないことを考えているんだよね。
 ホントは問いただしてやりたいけど、おれじゃあ、スルっと逃げられるのが分かりきっている。
 
 だから、せめてニノからのSOSを見逃さないようにずっと側にいる。
 おれ、おまえのともだちだからな。
 
 
 
 

 そんな時、マネージャーからコンサートの打ち合わせ場所が変更になったってメールが一括送信されてきた。
 
 
 
A「なんか他の企画も一緒にやんのかな?」
 
 
 変更場所を見て、そんなことを思った。
 
 
 
 
 
 
 
 

A「うへえ~、おれこんなとこ初めてだよ!」
M「コンサートの打ち合わせなのに、スイートルームって……なんか隠してない?」
N「いくらすんだろ……」
O「……」
 
 
 
 急きょ変更になった打ち合わせ場所。
 それは都内の高級ホテルのスイートルーム。
 
 
 この部屋だけで、何室あるのかな。
 内装も家具も超一流ってのがわかるくらいにピカピカしている。
 
 
 
N「なんでこんなとこで打ち合わせなの?」
S「たまには気分が変わっていいだろ」
N「ふーん……」
 
 
 意外。
 発案者って翔ちゃんだったんだ。
 おれ、てっきり事務所の意向かなあって思ってた。
 
 

 おれたちの名前が少しずつ世に浸透していくとともに、楽屋の広さもグレードもアップしていった。
 だけど、基本、内弁慶なおれらは、一ヵ所に5人でかたまってしまう。
 
 こんなに広くて滅多に入れないようなスイートルームだって例外じゃない。
 だだっ広いリビングのローテーブル付近にちまっとかたまってしまった。
 
 ふふっ、まったく芸能人っぽくないこんなところが、おれはすごく好きなんだ。
 
 
 
 
S「始めるよ」
AMNO「は~い」
 
 
 翔ちゃんの掛け声で、打ち合わせが始まった――。