※注意!妄想です!BLです!苦手な方はお戻りください。
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Side:O

 


 その日は結構早くやって来た。
 
 いつものように、おれの家にやってきたカズ。
 おれは緊張しながら聞いた。
 
 

O「正直に答えてくれ。おれはオマエを抱 きたいと思っている。オマエはおれが手をだ さないことをどう思ってたんだ?」
 
 
 決死の想いで告げた。
 カズはそんなおれをきょとんとした表情で見ていた。
 ……だけど、頬がほんのりピンク色に染まっていく。
 
 
 
N「その……男同士だし、プラトニックもありかな、なんて思ってた」
O「…… /// 」
N「なんであなたが照れてるの。聞いたのはあなたでしょ /// 」
 
 
 
 すげえ、恥ずかしい ///
 
 
 おれの勇み足もいいとこだ。
 カズはおれよりもずっと達観してた。
 
 だけどさ、一度カズを抱 くんだと決意したから、今さら抱 かないことは……ムリだった。
 おれが逡巡していると、カズが助けてくれた。
 
 
 
N「抱 かれたくないってわけじゃないよ。リーダーが抱 いてくれるんなら……オレは嬉しい /// 」
O「カズっ!」
 
 
 気づけば抱きしめていた。
 カズの言葉に勇気をもらったおれは、カズの手を引いて寝室に向かった。
 
 
 
 

 ベッドの上で向き合えば、信じられないくらいに心臓がドキドキ。
 キ スをし、カズの躰 中に触 れながら、少しずつ服を脱 がせる。
 
 カズの服を全部脱 がし終え、自分の服も一気に脱 いだ。
 
 恥 ずかしそうに視線を伏せている。
 そんな仕草が何とも言えず色 っぽくて、押し 倒 しながら夢中でキ スをした。
 
 唇 以外にも、躰 中にキ スをし、緊張を解いていく。
 あちこちに愛 撫 を施 し、気持ちいいところを探す。
 少しでも反応したところは、丹念に愛 撫 をする。
 
 
 
N「あ ん っ ……」
O「ん?ここか?」
 
 
 乳 首 を触ったら、一際いいコ エを聞かせてくれた。
 両方の乳 首 をつまみながら引 っ張ったり、ぐ りぐ りと押 しつぶしたりすると、そのたびに押し殺 したような喘 ぎ 声 が聞こえてくる。
 
 一度顔を上げ、カズをのぞき込んだら手で口を塞 いでいた。
 快 感 のためか、いつも以上にカズの瞳が潤 んでいる。
 目じりに涙もたまっている。
 
 
 
O「コ エ 、聞きたい」
N「でも っ ……男のコ エ なんて っ ……萎 えちゃわ、ない?」
 
 
 不安そうに見上げる表情が、おれの胸をあ やしく打つ。
 コイツを守るのは、おれなんだと強く思った。
 
 
 カズの手をとり、おれのモ ノ に導く。
 おれのに触った瞬間にビ ク ッ となり、顔を真っ赤にしているのがカワイイ。
 
 おまえにも同じ の がつ いているだろうに……。
 
 
 赤い顔を至近距離で見ながら耳 の 中を舐 める。
 ピ チ ャ、ピ チ ャ と直接聴覚を刺 激する水 音にも感 じている様子だ。
 
 
 
O「おれ の、萎 えてる?」
 
 
 耳の 孔 に直接囁いて顔を離せば、その耳まで真っ赤にしてぶんぶんと首をふった。
 
 
O「だろ?」
N「……うん」
 
 
 納得してくれたようで、おずおずと口を塞 いでいた手を離した。
 それに満足したおれは、愛 撫 を再開しようと、今度はカズの下 半 身に手を這 わした。
 ……が、そこで止まってしまった。
 
 
 
O「……」
N「……?」
 
 
 停止したおれを不思議そうに見つめているのがわかる。
 
 しかし、おれの頭の中に、"あること"がよぎってしまったのだ。
 ……物凄く下 世話で、失礼なこと。
 
 
 
N「どう……したの?」
 
 
 カズが思わずと言った風に聞いてきた。
 スッキリさせたくて言いかける。
 
 
O「あー、あのさ……」
N「なに?」
O「……やっぱいい」
N「そう?」
 
 
 やっぱり聞いてはダメなんじゃないかと思い、口を閉ざす。
 気になるであろうカズは、詮索してこない。
 
 行 為に集中しようと思い、用意しておいたロ ー シ ョ ン を取り出した。
 それを掌で温 めてから、カズの も の を触る。
 
 カズ の は、反 応 していた。
 
 
 
N「……ん っ /// 」
 
 
 ぬ るぬ る とした感触がカズの快 感 を引き出してくれる。
 片手で扱 きながら、乳 首 を舐 めた。
 
 
N「や っ……それダメ っ !」
O「ダメじゃない」
 
 
 言いながら、段々と赤く色づいてきた乳 首に吸 い付 いた。
 
 
N「あ っ 、あ っ …… あ あ あ ぁ ぁ ん /// 」
 
 
 容赦なく舌 を尖 らせいじ くりまわす。
 そのたびに、カズの屹 立 もび く つ いている。
 
 そっと、窄 ま りに手を伸ばそうとした。
 だけど……"あること"がまた気になりだした。
 
 
 行為を中断したおれを見上げているが、カズは何も言わない。
 
 
O「うーー……」
N「……」
O「ダメだ!カズ、嫌なこと思い出させたらごめんっ!あの時……」
N「……てない」
O「えっ……」
N「最後まではされてないよ」
O「……よかった」
 
 
 薄々気づいていたらしいカズは、真っ赤になりながら告 白してくれた。
 もし、あの時犯 されていたとしても、何が変わるというわけでは無かったが、それでも……安堵した。
 
 カズを傷つける要因が一つでも少ないことが大事だった。
 
 
 
 
 
 ――その夜、カズを抱 いた。
 
 快 感と痛 み とでぐ ち ゃ ぐ ち ゃ になっているカズを見て、愛おしいと思った。
 
 
 胸が温かいもので満たされていく。
 初めての行 為にぐ っ たりしているカズに、「カズのハ ジメての 男 はお れだからな」と、何度も言った。
 柄にもなく、浮かれていた。
 
 
 カズはそんなおれを見て、はにかみながら、だけど少しだけ切なそうに笑っていた。
 その切なさがなぜなのか、おれには最後まで分からなかった――。