※注意!妄想です!BLです!苦手な方はお戻りください。
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Side:N
 

 リーダーが眠っている。
 
 
 久しぶりに間近で見るリーダーは、少し痩せたみたいだ。
 酔っていたこともあり、強引にコ トに及 ばれてしまったが、元来リーダーは優しい。
 
 
 付き合い始めた頃、誰かがいるときは今までと同じようにオレに触れてきていた。
 でも、2人きりになった時は、オレには触らせてくれるが、リーダーがオレに触れることはかった。
 
 
 仕事に関しても、自分がオフなのにオレに仕事があると一緒に現場まで着いてきてくれた。
 本番は一緒にいれないから、楽屋でずっと待っててくれた。
 あんなに自分の時間を大切にする人なのに、その時間さえもおれにくれたんだ。
 
 行きたくない飲み会なんかも、そんなオレを察して「わりぃ、カズは今日ダメだ!」って自分のせいにして連れ出してくれた。
 
 
 そんな風に、オレを追い詰めないように、ずっと見守っていてくれてた。
 
 
 

 ハ ジメて抱 かれたとき、信 じ られないくらいに丁 寧に、優 し く抱 いてくれるから、自分が大切にされている気がして嬉しかった。
 幸せだった。

 だけど、ほんの少しだけ……ツラかった。
 
 
 
 

 あんなに優しい人はいない。
 あんなに幸せになってもらいたいと思えるような人もいない。
 
 
 

 ~♪
 
 
 床に散らばった服のポケットに入れていたスマホからメールの着信を知らせる音が響いた。
 
 
N「……痛っ!」
 
 
 ベッドを降りようとして、痛みが走る。
 どうやら濃厚な情事は、腰に負担をかけたらしい。
 
 
 ……まあ、当然だろう。
 いつもリーダーはおれを気遣って、自分の快 感なんかは後回しで抱 いてくれてた。
 それが、あんなに理 性をなくして欲 望 全開で何度 も何度もオレを求 めるなんて初めてだった。
 
 だけどその執 着が、オレを恋 愛 対象にいれてくれてるみたいで嬉しかった。
 
 
 思わず微笑んだオレは、腰をさすりながら再度降りようとした。
 
 
 
 ――が、また止まってしまった。
 
 
 立った瞬間、リーダーがオレのナ カに出 したモノがこぼれてしまったのだ ///
 こんなことも初めてだから、どうしようかと惑う。
 でもそれは、不快では無かった。
 
 
 もうこんな経験をすることもないと思ったら、もうちょっとだけこのまままでいたい。
 我ながらあきれてしまう。
 こんなのオレのキャラじゃ無いけど、今日だけはそれでいいと、自分を納得させた。
 
 
 そのままの状態で進み、スマホをとりだす。
 慣れた手つきで相手と文面を確認。
 
 
 
 
 
 

 現実に引き戻された。
 

 緩んだ顔を引き締め、脱 がされた衣 服を身に着 ける。
 ゆっくりとリーダーを振り返った。
 
 
 
 
 
 
N「これが最後……だね」
 
 
 抑えきれず一粒だけ流した涙をぬぐい、そっと眠っているリーダーに近づきキ スをした。
 これが、本当に最後のキ スだ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 覚悟はできた。