※注意!妄想です!BLです!苦手な方はお戻りください。
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Side:O
 
 

 バタンッ!
 
 

N「誰が『結婚して』って頼んだんだよ」
O「ニノ!!」
 
 
 
 突然ニノが楽屋に入ってきた。
 びっくりしたけど、オレ以上にビックリしている翔くんを見て落ち着いた。
 
 

N「オレは、ただ、あなたがオレを好きかどうかを知りたかっただけ」
O「でも、おれもおまえも男だから結婚できねえじゃん」
N「"結婚"、"結婚"って、そんなことはどうでもいいの!そんなことよりも、オレが知りたいのはあなたがオレを好きかどうかってことだったの」
O「そんなん今さら言わなくたってわかるだろ!」
N「わかんねえよ」
O「はあ!?おまえ今まで何年おれの横にいたんだよ!」
N「知らねえよ!」
O「好きじゃなきゃ、ずっと隣になんていねえだろ!!」
N「////」
 
 
 売り言葉に買い言葉で返してたら、ニノが突然真っ赤になって黙った。
 おれ、変な事言ったか?
 
 
 

O「おれ、おまえにだけには誠実でいたいんだ」
 
 
 ニノは、昔からどんなことがあっても無条件におれの味方になってくれた。
 おれ、自分のことなんてなんにも言わないのに、辛いときには何にも聞かないでそっと寄り添ってくれた。
 そんな風に自分のことを分かってくれる奴、好きにならないハズがないじゃん。
 
 
 
O「昔も今もこれからも、おれはずーっとニノが好き。それは変わらない」
N「……」
O「でも、おれは男だから、おまえの家族になってやれない。ニノを丸ごと受け入れてやれないんだ」
 
 
 自分で言いながら悲しくなってしまい、ちょっと泣きそうだ。
 "ズズッ"と鼻をすすってなんとか耐える。
 
 
 
 
N「ばかっ!」
 
 
 ニノが赤い顔のまま怒鳴った。
 ……いや、"ばか"はねえだろ。
 おれだってこれでも真剣に考えたんだからな。
 
 ちょっとだけムッとしてみれば、ニノは泣きながら怒っている。
 
 

N「オレは、あなたとの形が欲しいんじゃない」
O「だけどっ」
N「オレが喉から手が出るほど欲しいのは、あなたの気持ちだけなんだからっ!」
O「……/////」
 
 
 真剣な顔をして言い切ったニノは、肩でゼイゼイと息をしている。
 滅多にないニノの真面目な顔に面食らってたら、じわじわとニノの気持ちがおれの内部に浸透してきた。
 
 
 
 やべえ!超うれしい///
 
 
 

N「だいたいさあ、リーダーのくせにそんなこと考えすぎなんだよ!」
O「くせにって……、それはねえだろ」
 
 
 相変わらずのツッコミに、少々拗ねてみる。
 
 
N「無くない!!振られたオレの気持ちも考えてみてよっ!」
O「!!」
 
 
 ニノの言葉に、もし自分がニノに振られていたらって思った。
 
 
 そしたら、脂汗がでてきた。
 近くに来ないニノに苛立っているおれなんかじゃ話にならないほどの恐怖。
 そんな思いをニノにさせていたんだ。
 
 
 
 
 
O「ごめんっ!おれが悪かった」
N「……ほんとだよ」
 
 
 なんとか笑顔を作ったニノ。
 その健気な姿に一層愛しさが募る。
 
 とうとう我慢できなくなり、そっと近づいてニノを抱き締めた。
 ニノは大人しくおれの腕のなかにおさまってくれた――。