※注意!妄想です!BLです!苦手な方はお戻りください。
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Side:N

 

 


 玄関のドアまでたどり着き、焦る気持ちを落ち着かせてガチャガチャと開錠する。
 気づいたら、呼んでいた。
 
 
 
N「リーダーっ!リーダー、リーダー、リーダー……」
 
 
 
 
 馬鹿の一つ覚えみたいにその名を繰り返す。
 
 ようやく扉を開けて通路に出た。
 
 
 逃げられるっ
 
 
 
 
 
 
 
 

 だけど希望は一瞬だった。
 
 
 ガシッ!
 
 
N「痛っ!」
 
 
 容赦なく後ろから髪を掴まれる。
 そのまま強引に振り向かされて、片手で襟元を締め上げられる。
 
 男の顔は、怒りに染まっていた。
 
 
 
 「まったく、手間とらせんなよ……」
 
 
 締め上げた襟元はそのままに、ぐ ち ゃぐ ち ゃにされたオレの孔 に再び手を這 わしてきた。
 
 
N「触んなっ!」
 
 
 万事休す!
 
 ……そう思った時だった。
 
 
 
 
 
 バタバタバタッ!
 
 
O「カズっ!どこだっ!どこにいるっ!」
 
 
 けたたましい足音と共に、一番会いたかった人の声が聞こえてきた。
 その声音は切羽詰まっている。
 
 状況を察した男がオレの口を塞ごうとした。
 だけど、それよりも先に叫んでた。
 
 
 
N「リーダー!リーダー!リーダー……痛っ!」
 
 
 慌てた男に殴られた。
 その勢いのまま壁に激突して地べたに倒れた。
 
 
O「カズっ!」
A「ニノ!」
 
 
 来てくれた。
 リーダーが、来てくれた。
 
 "バキッ"という衝撃音と、"ドサッ"という何かが落ちた音がした後、リーダーがようやく側まで来てくれた。
 どっかに言ってしまわないように、必死でリーダーにしがみつく。
 
 
 
N「うっ……うっ……」
O「大丈夫だ!もう大丈夫だから……」
 
 
 リーダーが優しく抱きしめてくれた。