※注意!妄想です!BLです!苦手な方はお戻りください。
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2015年の和くんのハピバのおはなし『20150617_HBD_N』の続きです。
[11/26 23:00]
Side:N
M「あっ、やっべー!すっかり忘れてた」
宣誓も指輪交換も誓いのキスも終わり、甘いムードに浸っている時だった。
Jが、焦った様に何かを後ろから引っ張り出している。
S「あっ……」
A「?」
A「?」
どうやらそれに気づいた翔さんがこれまた慌ててJの手伝いに行く。
そしてワケがわかっていない相葉さんも――。
そしてワケがわかっていない相葉さんも――。
M「さあ、署名しろ」
偉そうにふんぞり返ったJがリーダーとオレに羽ペンを渡した。
目の前には演台ッポイものを置かれ、その上にはA5サイズの5枚の見るからに上等な紙が並べられていた。
目の前には演台ッポイものを置かれ、その上にはA5サイズの5枚の見るからに上等な紙が並べられていた。
N「署名って、何のです……って、リーダーなんでもう書きはじめてるんですかっ」
O「ん?だってこれ、"結婚誓約書"って書いてあるぞ」
N「え、ええ?」
O「ん?だってこれ、"結婚誓約書"って書いてあるぞ」
N「え、ええ?」
紙を1枚掴んで読むと、そこには確かに"結婚誓約書"って書いてあった。
だけど、なんで5枚も?
だけど、なんで5枚も?
N「これ、全部書くんですか?」
M「ああ、全部だ」
S「松潤、それじゃわかんないよ。ちゃんと説明しな」
M「ああ、全部だ」
S「松潤、それじゃわかんないよ。ちゃんと説明しな」
せっせと署名しているリーダーの後ろから翔さんがJを目で促してくれる。
M「あー、普通ならさ、役所に婚姻届けを提出すれば晴れて夫婦になれんだろうけどさ、やっぱ同性じゃ受理してくれないだろ」
N「うん、それはしかたないもんね」
N「うん、それはしかたないもんね」
わかっていることだけど、改めて言われるとちょっとだけ……キツイ。
ギュっ
そんなおれの心情がわかったのか、気づけばリーダーが後ろからまるでオレを守るように抱きしめていた。
回された手に自分の手を重ねると、さっきはめたばかりの結婚指輪が光ってた。
回された手に自分の手を重ねると、さっきはめたばかりの結婚指輪が光ってた。
M「だからさ、お前らの結婚は俺たち5人が認めるっていう証明書としてそれぞれ1枚ずつ預かる」
N「……え?」
S「そうそう。もし、『離婚したい』ってなったとしても、5人全員がこの誓約書を破り捨てない限りは離婚は認めないってこと」
O「おれたちは離婚なんてしねえよっ!」
S「わかってるってば、だからこれはあくまでも、もしそうなったとしたらって仮定のはなし」
M「拒否は認めねえ」
A「ああ、そういうことだったんだね」
S「え……相葉君?俺たちが事前に説明した時『わかった♪』って言ってたよね?」
A「そうだっけ?」
M「翔さん、相葉さんには言うだけ無駄だよ」
A「あっ、いまおれの事バカにしただろ」
この人たち、ほんっとうにお人よしだよね。
こんな、世間では後ろ指さされるような関係のオレたちに、全力で関わろうとしてくれてる。
おれ、ほんと……この人たちと出会えてよかった。
N「……っ!!」
がばっ!
目頭が熱くなり、咄嗟に後ろから抱きしめてくれていたリーダーの胸に顔を埋めた。
A「あー、ニノがいちゃいちゃ…」
S「相葉君、そっとしといてあげよう」
M「あー、先に片付け始めるから、適当なところで新婚さんは帰ってくれ」
O「……みんな、ありがとう」
N「……っ!」
S「相葉君、そっとしといてあげよう」
M「あー、先に片付け始めるから、適当なところで新婚さんは帰ってくれ」
O「……みんな、ありがとう」
N「……っ!」
オレは嗚咽をこらえるので精いっぱいで、お礼さえも言えなかった。
そんなオレの背中を、愛しい旦那様がいつまでも優しく撫でつづけてくれた――。