※注意!妄想です!BLです!苦手な方はお戻りください。
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2015年の和くんのハピバのおはなし『20150617_HBD_N』の続きです。

 

[11/24 23:00]
 
Side:O
 

 翔くんが司会を務める特番が無事に終わった。
 もう何回もこういう場をこなしている翔くんは実に堂に入っていた。
 
 おれたちも楽しく歌って踊れた。
 ちょっと嬉しくなりすぎてカズにちょっかいだしちまったけどな。
 それに、ふだん会う事が無いおんなじ事務所の人たちと話したりできるから、年に何回かこういうのもいいなって思う。(まあ、今回は後輩グループから衝撃の報告があってびっくりしたんだけどね)
 
 
 
 だけど、一つだけ嫌なことがある。
 ……その、野郎どもが、必要以上にカズに纏わりつくんだ。
 なかには馴れ馴れしく触ってるやつもいた。
 
 でもおれ、ちゃんと我慢した。
 顔には出てたかもしんないけど、行動には移さなかった。
 

 ……んで今、先輩方への挨拶も無事完了した。
 
 もう我慢なんてしなくていいよなっ♪
 
 
 
 
 
 
 

O「翔くん!楽屋貸してっ」
S「えっ…ええ!」
N「おっ、大野さん?」
 
 
 これからまだインタビューが残っている翔くんに一言告げ、カズの手を掴んで駆け出す。
 
 今日は控室が大部屋だ。
 だから司会者として個室を与えられている翔くんの楽屋を借りるんだ。
 

 おれに引っ張られてるカズが「待って」と言ってるが、とても聞いてやれない。
 
 
 
 
 

 バタンっ!
 

 部屋に入り、勢いのまま奥の壁にカズを追い込んだ。
 
 

N「ち ょ ……ん ん /// 」
 

 何か言われる前に唇 を塞 ぎ、表面を舌 で刺 激する。
 ピ ク ッ と反応したのを感じて、カズの鎖骨の辺りを 弄 る。
 

N「ん っ …… ん ん //」
 

 唇の端から端まで丹念に水 音 をたてながら舐 める。
 カズの押し 殺 した声を聞きながら、指先で硬いものを探し当てた。
 思わず口角があがる。
 
 襟元から手を突 っ込んで探し当てた物を引っ張り出す。
 

 シャラン
 

 金属音をさせて引っ張り出したものに少しかがんで唇 を寄せた。
 
 
 
 
 

O「おい指輪、おれのカズをそこらへんの男どもからちゃんと守れよ」
N「 /// 」
O「そのための婚約指輪なんだからな」
N「……なに恥ずかしいことしてるんですか」
 
 
 真剣に指輪に言い聞かせていると、頭上からカズの怒ったような、でも確実に照れている声が聞こえてきた。
 

 すばやくネックレスを外して指輪を抜き取り、カズの左手の薬指にはめる。
 
 カズの指にぴったりとおさまる婚約指輪。
 うん、やっぱりこの場所が一番しっくりくる。
 
 キラキラと輝いているのは、きっとカズが大切にしてくれてるからだ。
 指輪をはめた手をしっかりと握り、こんどは深 いキ スをしかけた――。
 
 
 
 
 
 
 
 
N「ん っ ……は あ ぁ //」
O「カズ、大丈夫か?」
 
 
 カズの口内を堪 能し、ようやく唇 を離すと呼吸が荒 くなっていた。
 目元が赤くなっているのが、何とも言えず色 っぽい。
 条件反射で抱きしめると、すなおに身を委 ねてきた。
 
 
O「なあ、やっぱ今日、おれん家に来ないか?」
N「……ダメ。だって明日早いのに、大野さん絶対に我 慢 しないじゃない // 」
O「それは……そうかもだけど…」
 
 
 明日は朝一番に大阪に移動して、そのままリハーサルをする。
 だから、寝坊するわけにはいかない。
 
 カズが言いたいのは、寝坊させるようなことをするからおれと一緒にはいれない……らしい。
 
 
 

O「……」
 

 ちょっとむくれてる気配を感じたのか、カズがおれの耳に唇 を寄せてきた。
 

N「その代わり、明日はさ……その、日付が変わる前に絶対にオレの部屋に来てね /// 」
O「それって……」
N「ん、2人でお祝いしよう」
O「おお!絶対行く!なんとしてでも行くっ!」
N「ふふ、26日の夜はみんなが離してくれなそうだからね」
O「……2人で消えるか?」
N「それはダメでしょ。みんなあなたを祝いたいんだから」
O「そっか……」
N「うん」
O「なあ」
N「なに?」
O「その……明日は抱 いていいんだよな?」
N「 //// 」
O「ダメなのか?」
N「いっ……一回だけね /// 」
 
 
 言いながらおれの肩に顔を埋めてしまった。
 だけど、その首筋が赤くなってる。
 

 び っ く ん
 
 
O「……あー」
N「な っ …… //// 」
 
 
 生放送の本番を終えたばかりで昂っていたのもあり、カズの匂 いと体 温、それにとどめとばかりに視覚にはいってきた首 筋に見事におれの モ ノ が反 応してしまった。
 
 
 
 
 ぐりぐりぐり
 

N「ちょっと /// なに押し付けてるんですかっ /// 」
O「だってカズがいるんだもん // 最後までしないからちょっと手伝えよ」
N「ばっ、馬鹿じゃないの!? /// 」
O「おー、馬鹿でいいぞ♪」
 

 おれをなんとか引き剥がそうとしているカズを無視し、ぐりぐりと押し付ける。
 さらに唇を塞 ごうとした。
 
 
 
 
 
S「あー…こほん。俺の控室で盛るのはなしだからね」
 

 翔くんが、入口のところで盛大に引きつった顔をしていた。
 
 
N「っっ /// 」
 
 
 翔くんに見られていたことに気づいたカズが死に物狂いで暴れはじめる。
 まあ、簡単に押さえこむんだけどな。
 
 
O「えーいいじゃん。すぐ終わるって」
S「そういう問題じゃないの!」
 
 
 ちぇっ、怒られてしまった。
 カズはもう恥ずかしすぎて顔を上げれないでいる。
 
 
 

S「それから、指輪はちゃんと外してから帰りなよ」
O「えー、それはヤダ」
S「智君!もし見つかったらニノがタイヘンなことになるんだよ!」
O「それも嫌だけどー……」
 
 
 何気なく翔くんから視線をはずすとカーディガンが目に入った。
 
 
 
 ……いいこと思いついた。
 
 

O「ねえ翔くん、そのカーディガン貸して?」
S「え?別にいいけど、寒いの?風邪ひいたとか?」
O「ん~ん、ちがーう。カズ、これ着て」
N「……」
 
 

 返事をしなかったけど、その身にカーディガンを着せた。
 されるがままだったカズが、もそもそと動いて袖をまげようとする。
 
 
O「あっ、ダメだ!カズ、袖はそのまんま」
N「なんでよ?」
O「ほら、これで指輪が見えないだろ?」
 

 そのカーディガンは、カズの指の先まで完全に隠してくれた。
 
 
 

S「……智君」
O「あれだよ、あれ?」
N「……」
O「"もえそで"ってヤツだ!」
S「も っ …萌え袖……」
N「……」
 

 初めて聞いた時、何がいいんだかサッパリとわからんかったが、なるほど、カズにさせて良さが分かった。
 これは、問答無用でカワイイ。
 

 バサッ
 

 そんな浮かれ気味のおれとは正反対に、無言でカズがカーディガンを脱ぎ始めたから慌てて止めた、
 
 

 その後、なんとか許可をもらい、そのままマネージャーの車で送ってもらった。
 

 は あ あ ぁ ぁ ー。
 それにしてもカズの萌え袖、かわいかったなあ♪