※注意!妄想です!BLです!苦手な方はお戻りください。
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2015年のおはなしです。

 

 

[6/16 22:00]
 
Side:O
 

 食事を食べ終え、2人で片づけをした。
 いつものことだから、なんにも言わないでもお互いのやることはわかっている。
 
 こういうの、いいよなって思う。
 言葉なしに、相手のことがわかるって、最強だな。
 
 手際よく食器を洗い終えた――。
 
 
 
 

 その後、少し迷ったが先に風呂に入った。
 そしていまはカズが入っている。
 
 本当は一緒に入りたかったんだが、それだといろいろと我慢ができなくなりそうで、断念した。
 次は絶対に一緒に入ろうと心に決める。
 
 
 

 カズが風呂から出てくる直前にビールと冷やしておいたグラスをだす。
 
 
 ペタペタ
 
 
N「あがったよ~」
O「おまえ、ちゃんと髪ふけよ。風邪ひくぞ」
N「え~、すぐ乾くから大丈夫だよ」
O「だめだ。ちょっとこっちに来い」
 
 
 
 おれの家に泊める時のカズのカッコは、大きめのパジャマの上のみだ。
 パジャマの裾から伸びる、すんなりとした白い脚は、すぐさまおれを虜にした。
 
 それ以来、カズはずっとこのカッコだ。
 
 
 

 誘導に従ってソファに座っているおれの足元に腰を下ろすカズ。
 おれはすかさず前のめりになって、肩にかけているタオルでカズの髪の毛を拭きはじめた。
 
 
 カズの髪は、なんともいえないいい匂いがする。
 無意識に鼻を近づけて、その匂いを嗅でしまう。
 
 
 
N「……ちょっと、リーダー。何してんのさ//」
O「んー、だっていい匂い」
 
 
 言いながら、優しく手を動かす。
 
 
N「あっ、だめだよ!それ、くすぐったい」
O「ん、どれだ?」
 
 
 笑いながら、反応した首の辺りをことさら丁寧に拭いてやる。
 正確には撫でてやる……だな。
 
 
N「あ///やっ……だめってば」
O「いま、いい声だったぞ……ち ゅ」
 
 
 褒めながら、その首の辺りに口づける。
 見事にビクついた。
 
 
 
N「くそぅ……。いつもはオレがしてるのに!」
O「そうだ、いつものお返しだ」
 
 
 カズは、おれの膝の上に頭をのせるようにして上を向いた。
 湯上りで、ほんのりとピンク色に染まった頬を撫でながら、上体をかがめていく。
 
 
 目前に迫った薄い唇。
 
 まるでそうすることが自然のように塞いだ。
 
 
 
 
 いつもとは違う。
 おれの上唇とカズの下唇が合わさり、おれの下唇とカズの上唇が合わさる。

 普段のキスの時には見えないはずの色っぽいほくろ。
 
 
 少し視線をズラせば、大きく開いたパジャマからカズの胸元が見えていた。