※注意!妄想です!BLです!苦手な方はお戻りください。
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Side:S
 

 『二宮和也』
 
 
 

 接したことのある人間のほとんどが、彼を『カワイイ』という。
 確かにそれは間違いではない。

 常に柔和な表情とその性格は、彼の可愛らしさを如何なく発揮している。
 
 
 だけど俺は、彼の本質は誰よりもカッコいいと思っているんだ。
 
 
 
 
 
 
 
 ある収録現場――。
 
 

N「どうしたの?今日、浮かない顔してるね」
 
 
 仕事現場にいるスタッフの名前を覚えるのはもちろんのこと、彼はその様子もよく見て、声を掛ける。
 人によって、近づく距離を調整するのも忘れない。
 
 普通の人には難しくても、彼にとっては簡単なことらしい。
 俺も円滑に物事を進めるために、周囲のことは把握しているが、ニノみたいに人の懐に自然に入ることはできない。
 
 さりげない気のつかいかたに、カッコよさが感じられる。
 
 
 
 
 
 
 
 あるコンサート会場――。
 
 

N「まだまだいけるだろ!」
 
 
 俺たちが大事にしているコンサート。
 
 男らしさ全開で声を張るニノ。
 みんなも負けす劣らずいつも以上に輝いている。
 踊るたびに飛び散る汗はカッコよさを倍増させる。
 
 だがしかし、楽器を弾きこなすニノはその中でもダントツだ。
 ピアノもギターも他のアーティストたちと比べてなんの遜色もない。
 いや、自分の声や表情さえも曲の世界に染める分、それ以上かもしれない。
 作詞作曲を自分でするから、細部まで理解しているしな。
 
 多才な姿にカッコよさが感じられる。