※注意!妄想です!BLです!苦手な方はお戻りください。
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Side:O

 


 昨日の出来事を話し終えた楽屋は、静けさに包まれていた――。
 
 
 おれの話を真剣に聞いていたメンバーの顔が、呆れているような顔に変わったのは気のせいだろうか。
 
 
 
M「つまり、他のグループのリーダーがニノに呼びかけられたような気分になってるのが許せないと……」
O「それだって、昨日のメンバーだけじゃなくておれたちの事務所以外のグループのリーダーだって思ってるかもしんないだろ!」
M「……あほくさっ!」
O「なんだと!大事なことだぞ!」
A「今日も平和だねえ……」
 
 
 松潤と相葉ちゃんがどうでもよくなったみたいで、おれが楽屋に入ってきたときにしていたことを再開する。
 
 おれは「なんでわかんないんだよ!」と地団太を踏んだ。
 
 
 
S「智君」
O「なに!?」
 
 
 いけね、つい強い口調になってしまった。
 でも翔くんはそんなことなど気にしてないみたいで助かる。
 
 
S「『大野』も『智』も日本中にいると思うんだけど……」
O「……」
 
 
 翔くんに言われて始めて気づいた。
 これはゆゆしき問題だ!
 どうしよう……。
 
 
O「おれ、カズになんて呼んでもらえばいいんだあ!」
S「……」
 
 
 頭をかかえる。
 
 
 気のせいだろうか。
 楽屋の空気がさらにあきれたようなものになっている。
 
 
 その時、おれの横でずっと話を聞いていたカズが口を開いた。
 

N「ばかでしょ!オレにとっての『リーダー』はあなただけなの!」
O「カズ?」
N「大体、いっつも周りの事なんて気にした試しがないのに、なんで今回だけ気になるんですか!?」
O「それは……カズにかかわることだし」
 
 
 カズのちっちゃな両手が、おれの頬を包み込む。
 
 一撃必殺の上目遣い。
 
 
O「////」
 
 
 見上げられたおれは、ひとたまりもねえ///
 
 
N「オレは、あなたのことしか見てないよ。それでもあなたは他人が気になるの?」
 
 
 ガバッ!
 
 
 間近にある潤み始めた瞳にやられ、たまらずカズを抱きしめた。
 勢いに任せて、ちゅっちゅっちゅっと何度もキスをする。
 
 
 
O「気になんないっ!カズだけしか見ねえ!」
N「でしょ?」
O「おう!」
 
 
 そのまましばらく、カズの首筋に顔をうずめるようにして抱きしめていた。 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 そんな、おれが感動に震えている後ろで、翔くんとカズが目線で会話してたことなんて知らなかった。
 
 
S『Good job!』
N『楽勝♪』
 
 
 カズに向かって親指を立て、企み顔で笑っている翔くんと、黒い笑顔で頷くカズ。
 相葉ちゃんと松潤が、そのやり取りをおれに話すことは無かった。
 

Fin