※注意!妄想です!BLです!苦手な方はお戻りください。
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Side:O


今さらながらに気づいたのだが、カズはとんでもない勘違いをしてるんじゃないか?

 

あっ、カズに説教するのを忘れた。
今だって服を着ないで外にでるとか、あり得ない。

まあ、今日はカズも混乱しているだろうし、次の仕事の時でもいっか。

 

おれは安易に決めてしまった。

 

 

 

それがいけなかった――。

 

 

 

あれからカズは、おれから逃げまくっている。
声をかける暇もないくらいにいなくなるのが早い。

 

 

O「くそっ!なんでだよ……」

 

 

カズを抱いた日から、夢にまで見るようになったカズの痴態。
この年になって、夢精までしてしまった。

 

めちゃくちゃ恥ずかしい……。

 

あの日、カズは確かにおれのことが好きだと言った。
カズの記憶に無くても、いや、無いからこそ、それがカズの本心なんだ。

あんなに胸が震えるような告白をされたことなんかない。

 

 


『リーダー、好き』
『え……』
『好き。大好き』
『……おう///』

 

 

真正面からなんのてらいもなく言われて、照れた。
正直、相槌を打つので精一杯だった。

……だけど、物凄く嬉しかった。
だって、おれも同じ気持ちだったから。

カズは意識を失うまで、喘ぐか「好き」としか言わなかった。

 

 

 


カズの気持ちがおれにあるのはわかってるんだ。
それさえわかれば恐れることなんかない。
どんなことをしても、おまえを捕まえてやるさ。

柄にもなく、策を練ることにした――。