※注意!妄想です!BLです!苦手な方はお戻りください。
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Side:N
 

 メンバーの家で、5人そろって迎えることになった朝、オレとリーダー以外の顔はひどかった。
 本当に寝れたんだろうかと思うほど、クマがひどかったんだ。
 
 だけど、そんな中でもオレはリーダーの取り扱い方が段々と分かってきていた。
 分析と攻略なら、お手の物だからね。
 
 でも、困ったことが一つ――。
 
 気を抜いたら、オレはリーダーに押し倒されてる。
 顔中を舐められて、くすぐったいったらない。
 
 そんなこんなで、今日もなんとか仕事を無事に終わらせた。
 他の3人の疲労感が、半端じゃなかった。
 

 今日もみんなが、一緒に過ごそうとしてくれたから、オレは覚悟をもって断った。
 
S「ニノ、大丈夫?」
N「うん、このリーダーを見たら、もう間違えようがないからね」
 
 オレは、いまもリーダーの頭を撫でながら答えた。
 
S「そっか、まあ頑張れ。どうしようもなくなったら、連絡して来い。何を優先してでも駆けつけるから」
N「ありがと」
 
 リーダーは、途中から顔をあげて、じっと翔くんを見ていた――。
 
 
 
 オレはリーダーと2人っきりで、自宅に帰ってきた。
 メシは途中ですませたから、そのままリビングに行き、大人しくソファに押し倒される。
 
 そして、昨日からリーダーに繰り返しされていた行為を受け入れる。
 
 頬を、鼻を、額を、耳を、唇を、順に舐められる。
 しばらく、リーダーがしたいようにさせていた。
 

 すると、嫌がられないと判断したのか、おずおずと舌をオレの口に入れてきた。
 オレは拒否することなく受け入れた。
 それに気づいたリーダーが、大胆に舌を動かしだした。
 
 ねっとりとイヤラシク、オレの口内をねぶる。
 口内が性 感帯であることをわからせるように、オレを感じさせる。
 
N「ん っ、ん っ …… あ ん」
 
 オレの艶めかしい声にリーダーが発 情したらしく、硬くなったソコをオレに押し付けながら腰を 振りだした。
 

 かああぁぁぁ
 
 さすがに恥ずかしくなって、すぐにやめさせた。
 無言でバスルームに追いやる。
 
 大慌てでリビングに戻ってきたオレは、壁にもたれてズルズルとしゃがみ込んでしまった。
 

 ……びっくりした。
 動物のオスの本能を感じて、ちょっと怖かった。
 

 だけど、嬉しかった。
 オレで反応してくれるんだ。
 
 そう思ったら、怖いと思ったのも霧散されていった――。
 
 
 
 カタン
 
 リーダーがバスルームから出てきた。
 ちゃんと温まってきたみたいで、血色がいい。
 
 そのまま、迷うことなくソファに座っているオレの膝の上に、全身を丸めるようにして頭をのせた。
 オレは、首からかけていたタオルをはずし、まだ濡れたままの頭をふいてやる。
 
 しばらく、オレがリーダーの髪をタオルでふく音だけが響いた。
 
 髪の毛が生乾き程度になったところで、タオルをはずす。
 また、リーダーを撫ではじめた。
 

 ――昨日から、言葉を発しないリーダー。
 会話できないことが、悲しくなってきた。
 
N「……リーダー、ことばが無いんだったら、ずっとこのままだかんね」
 
 拗ねたように言った。
 オレの膝で、気持ちよさそうに撫でられていたリーダーの耳がピクッと動いた。
 
 素早く体を起こして、両手でオレの肩をつかんだ。
 

O「それはダメだ!ちゃんとキスしたいし、え っちもしたい!」
 
 ストレートすぎるリーダーに、顔が赤くなる。
 
O「カズが好きだから、ちゃんと付き合いたい」
 
 そのままの勢いで告白してくれた。
 
 嬉しいけど、照れくさい。
 でも、オレもちゃんと言葉にする。
 
N「うん、オレもリーダーが好き。だから、よろしくお願いします……」
O「……まじで?いいの?」
N「マジだから、いいんだ」
O「やったー!」
 
 くすくす照れて笑うオレを、力いっぱい抱きしめたリーダーは本音をこぼした。
 
O「あー、抱 きてえ……」
N「……今から、スル の?」
O「うー、あー……」
 
 唸りながら考え込んだリーダー。
 そして、ほんとうに残念そうに言った。
 
O「今日は、やめとく……。すっげえ抱きてえけど、おれは人間だから想いが通じ合った日は、ただ抱きしめながら眠りたい」
N「///」
O「でも、すぐに抱くかんな。覚悟しとけよ」
N「……ハイ///」
 
 リーダーは宣言通りに、その日はオレをただ抱きしめて眠った。
 

 翔ちゃん、やっぱり翔ちゃんは正しかったよ。
 オレに一歩踏み出す勇気をくれて、ありがとう。
 

Fin