『しあわせ一番町』シリーズ第3弾
2016年01月から始まった○リンさんのCMから派生したシリーズです。
※注意!妄想です!BLです!苦手な方はお戻りください。
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Side:N
 

 昨夜は仕事が長引き、終わった頃にはとっくに日付が変わっていた。
 翌日は大野さんもオレもオフだからと、どんなに遅くなろうともオレの家に行こうと2人で決めていた。
 
 急いで自分の家に待機していた大野さんを迎えに行き、オレの家に着いた頃には午前3時過ぎ。
 そこから荷物を片付けたり、シャワーを浴びたりしてたら明け方に近くなっていた。
 
 さすがに2人とも疲れ果て、イチャイチャする暇もなく眠りについた――。
 
 
 
 
 

 ちゅ~
 

 翌朝、目が覚めたら大野さんにキスされていた。
 

N「んんっ…あっ//もう…まだ朝だよ?」
O「関係ない。もう何日おまえに触ってないと思ってんだよ」
N「~~っ///なんでそんなに若いかなあ///」
 

 大野さんはギラギラとした欲望を隠しもせずに寝起きのオレに跨った。
 パジャマのボタンを楽しそうに外しながら、露わになるオレの肌に唇を押し当てていく。 
 
 そしてボタンを全部外され、ズボンに手をかけられた時だった――。
 
 
 

 『ピーンポーン♪』
 

 昔ながらの玄関の呼び出し音が鳴った。
 

O「……」
N「……はあ、朝っぱらから誰だろ?」
 

 オレもちょっとその気になってたけど、来客を無視するわけにもいかず、上に乗っかってる大野さんをどかそうとした。
 
 ……だが、大野さんは動かなかった。
 それどころか、躊躇なくオレのズボンを剥ぎ取りにかかる。
 咄嗟にズボンを握り、脱がされるのを阻止した時、まるで今の状況を見透かしたようにオレと大野さんのスマホが鳴った。
 

 ~♪
 

 LINE受信音。
 嫌な予感がして、ズボンを片手で押さえたまま自分のスマホを手に取る。
 
 
 
M『とっとと開けろ!さもなくば、大声で叫んでやる』
 

 画面には、予想通りの相手からのメッセージ。
 
 冗談ですませてくれる人じゃない。
 ため息を吐きながら起き上がろうとした。
 

N「!!」
 

 ……が、完全に目の据わった大野さんに拘束され、唇を塞がれて身動きができなくなる。
 『ヤバい!ヤバい!』と思いながら暴れようとした。
 そしたら――。
 

 ガンッ!
 

 1階から、凄まじい音が響いてきた。
 続いて声も……。
 

M「あと1分!次は蹴破る!」
S「松潤は本気だぞー。観念しろー」
A「玄関のガラス、割れちゃうかもよ~♪」
 
 
 
 迷惑なことをのたまう3人に、オレたちが折れるしか方法は無かった――。