『しあわせ一番町』シリーズ第2弾
2016年01月から始まった○リンさんのCMから派生したシリーズです。
※注意!妄想です!BLです!苦手な方はお戻りください。
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
Side:O
O「ぷは~っ♪うんめぇ~♪」
ようやくありつけたビール。
海が見える縁側で飲むビールもおいしいが、眼前に海が広がる中飲むビールもまたおいしい。
みんなの視線がおれに集まってる。
M「男の嫉妬は醜いぞ」
O「うるせっ」
A「あひゃひゃっ!ニノちゃん愛されてんね~♪」
N「////」
S「……睨むのはやめてね」
さっき見た光景を思い出し、左隣に座るカズの肩を抱き寄せた。
O「翔くん、これはおれのだから」
S「わかってるって!!」
A「あひゃひゃひゃ~」
M「……あほだな」
真っ赤になったカズがおれの背中をバシバシ叩いてる。
まあ、痛くもかゆくもないけどな。
さっき、散髪を終えて店を出たとたんに飛び込んできた光景。
慌てて、ダッシュした。
慌てて、ダッシュした。
相葉ちゃんと松潤が横並びで座り、テーブルを挟んだ向かい側に翔くんとカズが座っていたんだが、テンションの上がったらしい翔くんがカズの肩を抱いていた。
ダダダダダダダーッ!!
2人の背後にまわり、べりっと引き剥がす。
O「触んなっ!触られんなっ!」
翔くんとカズにそれぞれ怒鳴り、引きはなすべく、間に無理やり座った。
呆然としている翔くんとカズの前で、相葉ちゃんと松潤がゲラゲラと笑ってた――。
S「横、短くした?」
右隣にいる翔くんがビールを飲むおれの髪を指さしている。
左隣にいるカズはおれの髪の毛をつまんだり梳いたりして確かめてる。
引っ越し前までと違い、ためらいなく触るから、それだけで嬉しい。
M「変わった?」
O「変わったよ!」
O「変わったよ!」
『男前度があがる……』とかほざいてたのはどこの誰だよって思い、強めに返したらその目が笑ってた。
アイツ、完全にからかってやがる。
……けどまあ、いつも以上にカズが触ってくるから許してやる。
隣を見ると、楽しそうに笑うカズがいる。
目が合うと、さらに目を細めて笑ってくれる。
目が合うと、さらに目を細めて笑ってくれる。
切りたての髪の毛を無遠慮に触る、まあるい手。
その遠慮のなさに、ほっとする。
何気ない日常。
これが、おれの欲しかったもの。
しあわせは、ここにある――。
Fin