名探偵の掟 (講談社文庫)/東野 圭吾
¥620
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推理小説のジャンルの中では、
画期的な内容だと思います。


推理小説をよく読む人のほうが
この小説のおもしろさが
もっと分かると思います。


まず小説の登場人物たちに、
この小説が作られた小説だと
いうことを教えてしまっている
んですよね、作者が。


推理を必要とする事件が
章ごとに起こるのですが、
その事件の解決内容や結果が、
ひねりも一転だけじゃなく、
二転、三転あるので、
さすがだなぁと思いました。


推理小説というと、
堅苦しいままに、
話が進む小説もありますが、
この小説は違います。


コメディですよ。
飽きることなく、

さくさくと読むことが

できました。


遠い国のアリス (PHP文芸文庫)/今野 敏
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パラレルワールドのお話です。


主人公の女性はアシスタントを

2人抱える若いながらも

プロの漫画家です。

編集担当者(もちろん男)が

気になりますが、
自分ではそれを認めていません。


そんなあいまいな感情がもたらした
不思議な体験。


ある日、目覚めたら、
その編集担当者と親しい関係で、
婚約までしている世界に

いたのです。


夢ならその状況を

充分楽しむだろうけれど、
彼女は、そんなことはせず、
どうにか元の世界に戻る努力をします。


隣に住んでいる人が、
物理学者っていうのも好都合ですね。


彼がパラレルワールドについて、
物理的に説明しています。

が、あまり深く掘り下げたりはせず、
読み手もなんとなくパラレルワールドの
理屈を分かったつもりになる程度。


主人公が漫画家っていうのも
SF的な状況を具体的に文中で説明
されていない理由の一つです。


なんたって、主人公は
職業柄、SFやファンタジーを
具体的に知っている設定なのですから。




目が覚めたら、
意中の人が自分の恋人と

いうことになっていた!


これは、もう、
女子なら誰でも
あこがれるシチュエーションですよ。


…男子もかもしれませんが。


世界が違うことに戸惑う女。
彼女の様子が違うことに戸惑う男。


そこらへんの
こそばゆい感じの
様子がもっと、
たくさんあったら、
恋愛物語としても、
おもしろかったのになぁ。

不思議体験をして、

少し成長した漫画家の

お話でした。

灰かぶり猫と半月の騎士 (灰かぶり猫と半月の騎士シリーズ) (コバルト文庫)/汐月 遙
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灰かぶり猫と半月の騎士 過去からの手紙 (灰かぶり猫と半月の騎士シリーズ) (コバルト文庫)/汐月 遙
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灰かぶり猫と半月の騎士 ふたり、手をつないで (灰かぶり猫と半月の騎士シリーズ) (コバルト文庫)/汐月 遥
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主人公は勝ん気の

強い女の子です。


巫女になるために
修行するのですが、
巫女候補の少女たちは
何人もいます。

その巫女候補たちには、
半月の騎士とよばれる
男の子がかならずつきます。


となれば、巫女と騎士が
恋に落ちるのはお約束ですよ。


気の強い性格で
言いたいことは、
ずばずばいう少女ですが、
恋に関しては、
おくてな性なんですね。

さらに、少女も彼も、
お互いに自分が
相手に恋をしていることに、
なかなか気づかないんですよ。


しばらくは二人の関係は、
恋人同士ではなく、
巫女と騎士の間柄のまま、
物語は進みます。


けれど、絶対、二人、
お互い好きあっているでしょ!
と読んでいる側がつっこみを
いれること多く。


3巻まであるのですが、
3巻目は、ほんと、
恋愛話ばかりでした。


世界観はきちんと

構成されているので、

巫女としての役目とか

巫女となってからの

事件とか、

面白そうですが、

最後は恋愛だけで

終わってしまいました。


もったいないことです。