学校では多くのことを教えてくれる。次の学年や学校に進むために必要な国語や算数、英語といった教科。社会で生きていくために必要な礼儀やマナー。友達や先輩後輩との付き合い方や先生との関わり方。クラスという1つの集団に属することで学ぶことも多くある。本当に素晴らしい場所である。


しかし大人になった時学校で教えて欲しかった。と思うものも当然ある。私は金融に関することだと思う。仕事を始めると多くの人が給料をもらうようになる。もらう給料からは健康保険料や年金、税金などが天引きされている。しかし多くの人がこの詳細を知らないのではないかと思う。またもらった給料の使い道についても教えてくれる人はいないことが多い。

この知らないということが人々を不幸にすることもあると思う。お金がたくさんあることが幸せというわけではないが、お金に関する知識を持っていれば避けられる不幸は必ずある。若い人にはぜひ身につけて欲しい。金融リテラシーはすぐに身につくものではないので、私の話を聞けば大丈夫ということではない。しかし私の話を聞けばお金に興味を持つことができる。そして自分で本を手に取り、知識を皆さんに身につけてもらう。これが私の目標である。そうすることであなたが将来幸せに暮らせる確率は上がる。それが多くの人に伝われば社会に貢献していると言えるだろう。だから私はこれを伝えたい。


 コロナウイルスによって多くの人々が不安な日々を過ごしているだろう。医療を優先した政策をとると、日々の感染者数は減り、医療従事者の負担も少しは減る。しかしその政策に傾きすぎると経済的な問題が出てくる。緊急事態宣言時のように飲食店の営業時間を短縮すると感染者は抑えられるが、飲食店の経営者や従業員には大きな打撃を与えることになってしまう。逆に経済を優先しすぎた政策をとると、これまた医療従事者に大きな打撃を与えてしまう。これに関してはどちらの意見が正しいということはなく、政府も一生懸命考えて政策を実行していると思う。その上で肝に命じておかないといけないことは、「国が全国民を守ることはできない」ということである。そして必要なのは自己防衛である。


 緊急事態宣言の中で政府は飲食店に対し日額6万円の給付を行なった。お店の規模や場所など環境が大きく異なるのに一律なのはおかしいという主張が取り上げられていたが、これはおかしな話である。そもそもお店を家賃が高い所に作ったのも、従業員を多く雇ったのも、複数の店舗をだしたのも経営者が決めたことである。つまりお店がどんな状況になろうとそれは自己責任であり、自ら考え生き延びていかないといけない。これが現実である。ここでの課題とは、収入源が1つしかないこと。リスクヘッジができていないこと。生活防衛資金を用意できていなかったこと。などが考えられる。お金に関する知識をもっと多くの人が持っていれば、このような課題を解決できる可能性が広がると私は思う。今回のコロナウイルスで学んだことであり、真剣に考えていかなければならないことだと思う。