秋も深まり、朝夕の冷え込みも少しずつ厳しくなってきました。
寒くなるとトイレが近くなります。
夜間、トイレに立たないといけないという困った状況も出てきますね。
温かい布団から出て、寒い中、冷たい廊下を歩いて、トイレに向かう。
想像するだけで冷た~く感じてブルブルしてしまいます。
どうして寒くなるとトイレが近くなるのでしょうか。
身体の自然な反応と考えられますが、原因はいくつか考えられます。
気温が下がると、暑いときに比べて体の発汗が減少します。
また水蒸気になって身体から出ていく水分量が減ります。
体内の水分量が多くなり、余分な水を外に出すために尿の量が増えます。
さらに、寒さで体の表面の血管が収縮し、血流量も減ります。
そして身体の中心の血液量が多くなります。
このことも、体内の水分量調整に影響します。
そして、寒さは刺激となって交感神経を活発化させます。
交感神経が活発になると、体は尿意をもよおすようになります。
特にトイレの回数が増えがちな人、頻尿と呼ばれるような状態には、次のような様々な原因が考えられます。
まずは外部的要因。
降圧剤などの利尿薬を服用されている方。
コーヒー、お茶といったカフェイン含有飲料を好む方。
ビールなどお酒、晩酌をされる方など。
これらのものは尿を出しやすくする方向に働きます。
基本的に寝る前にこれらのものを控えること。
また、水分を摂りすぎないようにすることです。
そして、疾患として、尿意をもよおしやすくなるものがあります。
前立腺肥大、膀胱炎や尿道炎などの細菌感染症、糖尿病、尿道結石など。
これらに関しては、まず基礎疾患を治していくことです。
妊娠中の方も、夜間にトイレに行きたくなることが多いようです。
妊娠中には、自律神経が乱れやすくなります。
交感神経、副交感神経のバランスが乱れることで尿意にも影響を与えます。
冷えが強い方は、寒さの影響を受けやすく交感神経が活発化しています。
ストレスを感じている方も同様に、自律神経が乱れているのでトイレが近くなります。
自律神経を整えることは、尿意のコントロールにも繋がります。
そして運動不足の方。
汗をかかないので、体内の水分量は多くなりがちです。
また、筋肉は熱を生みます。
運動不足で筋肉量が少ないと体の冷えにもつながります。
基本的なことですが、夜間のトイレ対策。
寝る前にはしっかりとお風呂で温まり、あらかじめトイレに立っておきましょう。
夜間に身体が冷えてしまわないように、注意しましょう。
寒く感じるときは、布団は多めに。
衣服も重ね着するなどして、温かくして布団に入りましょう。
尿意と冷えには繋がりがあります。
寒さ、冷えに対してしっかり体の内から温めることが重要になります。
冷えは様々な身体のトラブルを引き起こします。
寒くなってくるこの時期には、日頃から身体を冷やさないように注意をしておくことです。