大雨の影響が各地で出ているようですが、お住まいの地域は大丈夫ですか?
被害にあわれた地域の方の、一刻も早い復旧復興、これ以上被害がひどくならないことを心より祈っています。
さて、台風の襲来前後など天候の変化で、頭痛などの体調不良を訴える方がいます。
今回はこういった症状がなぜ出てくるのかついて少し調べてみたいと思います。

台風前後の体調不良はなぜ起こるのか?
人間の身体は、自然界より常に影響を受けています。
そのため、気圧や温度、湿度の変化が、体調に関与する場合があります。
台風によって気圧は大きく変化します。
気圧とは空気(大気)が地面や物に対して押し付ける力です。
高気圧では大気が地面をよりギューッと押すため、下降気流になり、雲も出来ず天候は晴れ、酸素も上空より地上に多くなり、交感神経が活発化します。
逆に、低気圧では大気が地面を押す力は弱まり、上昇気流となり、雲ができやすい天候となります。また、地上の酸素が若干少なくなるので、身体がエコノミーモードに切り替えようとして副交感神経が優位となります。
低気圧下では、身体が大気に押される力が弱いので、身体の組織が膨らみやすく、むくみや血管の膨張などが現れます。
脳血管が低気圧によって膨張し、血流量が乱れることで、ズキンズキンと拍動性の頭痛が起こったりします。
さらに、組織がむくむことで血流が阻害され、あるいは膨張した組織が神経に触れることで神経痛の原因になったりします。
そして、気圧の変化は自律神経の乱れにもつながります。
台風下では気圧の変化が急激に起こることにより、身体の機能維持が乱れ、種々の不調が起こるのです。
このように、天候の変化により現れる症状を「気象病」と言います。
気象病は体力がない人がなりやすいと言われています。
気象病として現れやすい症状として、頭痛(片頭痛)、天気痛、リウマチなどの痛み、気管支喘息、メニエル病、うつ病などが挙げられるようです。
これらの持病がある方は台風などの気候の変化にも注意が必要です。
(つづく)