秋を迎える前に 【1】 | 『日々の健康お役立ち情報とたま~に雑談』 糸島薬局 薬剤師コガのブログ

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こんにちは。糸島薬局の古賀です。

昨日などは朝夕が涼しくなり、日中との温度差がでてきました。
日中はまだ暑い日もありますが、少しずつ秋の気配になってきているようです。

秋に出やすい症状とは何か。

本格的に秋に入る前に、今週は秋の養生法について調べてみたいと思います。



秋の季節は、東洋医学的には「肺」「大腸」が影響を受けやすい時期になります。
これは陰陽五行説に基づく、五臓五腑の関係性によります。

秋は五行の木火土金水の「金」にあたり、五臓は「肺」、五腑は「大腸」、五窮は「鼻」がそれぞれ金の属となります。
また、東洋医学的には五臓五腑は西洋医学でいう臓器そのものではなく、そのものの働きも含めたものとして考えます。

そして、五悪では「燥」がこれにあたります。
「燥」は「燥邪」となり身体に害悪を与えます。
すなわち、この時期は「燥邪」、いわゆる乾燥に注意することとなります。


肺臓の役割として、皮膚を調えることにも関係をしているので、肺臓の不調があると皮膚の病気も出やすくなります。

空気が乾燥し、喘息のような呼吸器に関する症状、ブタクサ・稲などの花粉によるアレルギーがある方は、気をつけていかなければなりません。鼻炎も出てきます。
そして鼻や咽(呼吸器)が炎症を起こして風邪を引きやすくなります。

皮膚には湿疹、かゆみ、アトピー性湿疹、あせも、かぶれ、接触型の湿疹などの症状を起こしやすくなります。大気が乾燥して、皮膚が縮み、しわも出来やすくなります。

また、大腸に関連し、便秘も出やすくなります。


秋には「燥邪」(乾燥による人体に対する悪影響)から身体を守る準備を整えていく必要があります。

肺臓の調子を調え、呼吸器や皮膚のケアを十分に行い、アレルギーの方は、事前に対策をしていきましょう。


(つづく)