記憶術と資格試験
記憶術を使えば、複雑なことでもすばやく記憶することができます。
だから覚えるべきことを素早く覚えて、問題を解く時間をたっぷりとる。
たくさんの問題の回答練習をすれば、試験に強くなるのは当たり前です。
ですから記憶術をマスターすることで難関試験に合格することが出来るようにな
ります。
資格試験も同じです。むしろ受験なんかより記憶に頼る部分が多いのではないで
しょうか。
資格試験の目的は、受験者がその分野に関する基礎的な知識を持っているかテス
トすることです。応用能力までテストする資格試験は少ないといえます。
ですから、資格試験こそが記憶術がもっとも役に立つ分野だといえるでしょう。
特に覚えにくい法律文章が、すらすらと記憶できたとしたら・・・。
資格試験を受けるのが趣味になってしまうかもしれません。
記憶術とは何か?
記憶術
最近の脳ブームの影響か記憶術という言葉もよく聞くようになりました。
「記憶術」って言葉、どことなく怪しいですよね。手品みたいで仕掛けがあって、結局は実生活では役に立たないんじゃないか。
そんな風に思う人もいるでしょう。
でも記憶術はギリシャ時代では正統的な勉学の方法だったのです。ギリシャといえばアテネそして哲学ですよね。そのアテネの学園ではホメロスの叙事詩「イリアス」と「オデュッセイア」を暗唱する必要があったそうです。
併せて800ページにもなる長大な叙事詩、これを覚えるのに記憶術が欠かせなかったのです。
ではその記憶術はどんなものだったのでしょう。
それはイメージを活用する方法でした。覚えたい事柄をイメージに変え、それを記憶したのです。
人の脳は不イメージの処理能力に優れています。これはどんなスーパーコンピュータでも敵わないヒトの脳の特徴です。このイメージ処理能力を最大限に活用する技術が記憶術なのです。
記憶術の方法
記憶術は文字通り記憶する技術です。
現在、記憶術と呼ばれているものには様々な方法があるようです。
例えば特定の食品を食べると記憶がよくなるとか、ある運動をすると良いとか。
パソコンのソフトにも記憶を良くするものがあるみたいです。
あるいは語呂あわせを使い日本史の事件の年を覚えるなど、あなたも試したこと
があるのではないでしょうか。「鳴くようぐいす平安京」なんてふと思い出した
りしたことありませんか。
ここで取り上げる記憶術は、術の名にふさわしい技術です。
一定のやり方で記憶することで、必要なときに簡単に思い出せるようになるテク
ニックです。応用範囲が広いのも特徴で、語呂を無理やり考える必要もありません。
一般に人間は経験したことをかなり詳しく脳に記憶しているといわれています。
問題は何を記憶したかを覚えていないことです。
たとえて言えば部屋の中に散らかっているガラクタを、とにかく押入れに放り込
むみたいなものでしょうか。
何をどこに仕舞ったか、覚えていないので、後から思い出そうとしてもどうして
も取り出せなくなってしまうんです。
記憶術は、思い出すときのことを考えて記憶する時に工夫する術であり、まさし
く記憶する技術といえます。