フルートでいい音を出したいと 考えている人「フルートの音を良くする方法を知りたい。何から始めればいいんだろう・・・。そもそも、いい音って何?頑張りたいけど練習方法がわかりません具体的な方法を教えてください。」

 

こういった疑問に答えます。

 

 

✔︎いい音の出し方

 

  • ①目標設定:いい音を出したい
  • ②気持ちの準備:長いスパンで取り組む、試行錯誤を楽しめる気持ちを用意すれば完了
  • ③基礎理解:いい音を出す以前に
  • ④学習手順:基礎練習→曲中でいい音を学ぶ
  • ⑤実践練習:本番or人前での演奏(レッスン,コンクールetc.)
 
 
✔︎信頼性について
 
記事を書いている私は、フルート歴10年ほど。
ソリストとして演奏会に多数出演、ハープ室内楽、木管五重奏、オーケストラなどアンサンブルでの本番経験も多数あり。
武蔵野音楽大学音楽学部演奏学科フルート科主席卒業。
 
 
✔︎前置きメッセージ

 

本記事では、「いい音を出したいけど、何からやればいいかわからないよ」という方に向けて書いています。

 

 

この記事を読むことで、「いい音を出す際の目標設定、具体的な始め方、その後」までをイメージできる様になると思います。

 

 

「いい音って何・・・どれくらいかかるの?」と感じていた私を救ってくれたのがご紹介する練習方法です。ちなみに、今現在も継続して行っています。

 

 

 

①目標設定:いい音を出したい

 

 

目標設定は、「いい音を出したい」でいいと思います。

 

 

自分にとってのいい音を探す

 

”この人”みたいな音が出したい、”こんな音”が出したいという自身が出したい「いい音」の基準を明確に持ってみてください。

 

 

✔︎よくある質問:この人みたいになりたいと思う人が多すぎる

 

この質問への結論は、様々な演奏家の”音だけ”に注目して聴いてみてください。太い音、軽やかな音、繊細な音、雑音の少ない音…いい音にも種類はたくさんあるので、ゆっくり時間をかけて見つけてみましょう。

 

 

 

②気持ちの準備:長いスパンで取り組む、試行錯誤を楽しめる気持ちを用意すれば完了

 

「どのくらいでいい音が出るようになりますか」と聞かれることがあります。

 

結論:どのくらいとは断言できませんが、紹介することを心がければ早く成果は得られると思います。

 

フルート歴10年の私自身も日々いい音を探求し続けています。長いスパンで取り組み、数々の試行錯誤を楽しみながら研鑽を積んでいこうという気持ちが大事です。

 

 

 

③基礎理解:いい音を出す前に

 

体は楽な状態ですか?練習していて、腕や腰など体が痛くなったりしていないでしょうか。

 

いい呼吸はできていますか?いい音にはいい呼吸、体が楽であることが前提です。

 

詳しい呼吸法、自分自身の体の上手な使い方については、後々投稿していきたいと思います。

 

 

 

④学習手順:基礎練習→曲中でいい音を学ぶ

 

学習方法の基本は次のとおり。

 

・⑴基礎練習

・⑵曲中でいい音を学ぶ

 

どんな先生にレッスンして頂いても、どんな本を読んでも、流れは上記の通りです。

 

大切なので繰り返しますが、「⑴基礎練習⑵曲中でいい音を学ぶ」

 

 

✔︎よくある質問:基礎練習で何をしたらいいか分からない
 

まずは、ロングトーン(音を一定の長さ出し続けること)からでいいと思います。息が続かない場合は4拍でも、息が続く場合は8拍でも大丈夫です。

 

ポイントとしては、

 

・音が裏返らないで調子がいつもよりいい時は中音のシ(h)の音から半音ずつ(シ→♭シ→ラ)降りていく(低音のドの音まで)。

 

・音が裏返ってうまく出ない人は、低音のシ(h)の音から半音ずつ降りていく。

 

 

この時に、上記で紹介した自分が出したい"いい音"を思い浮かべてください。どういう呼吸で、どういう息の流れで、どういう姿勢で、どういう口の形、どういうお腹の支えであればその音が出るのかということを考えてみてください。

 

「考える演奏する」ことが大事です。

 

 

⑵曲中でいい音を学ぶ

 

どんなにロングトーンがいい音でできても曲を吹くと崩れてしまうかと思います。そんなときに試してもらいたいのは、

 

テンポ(演奏する際の速度)を、ゆっくりにすることです。具体的にゆっくりなテンポとは、全ての音(呼吸、姿勢、息のスピードなども含む)を演奏しながら聴ける速さです。

 

大切なので繰り返しますが「考える→演奏する」ことが大事です。

 

 

 

⑤実践練習:人前での演奏(レッスン,コンクール,SNSへの投稿etc.)

 

 

 

「考える→演奏する」という様にインプットして個人間だけでアウトプットするのでもいいですが、もしどこでも、どんな状況でもいい音が出せる様になりたいなら人前でのアウトプットをお勧めします。

 

 

何度も「考える→演奏する」とお伝えしてきましたが、それにプラスて欲しいことがあります…

 

「考える→演奏する→評価する」ことです。

 

いい音を目指すには、考えて、試行錯誤しながら練習をたくさんして、評価(反省)をすることが大事です。

 

練習する事ももちろん大切ですが、楽器を持たない時の思考が大事だと思っています。

 

 

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というわけで以上です。

質問等はTwitterから受け付けておりますので、お気軽にどうぞ。

https://twitter.com/okaki_flute