自分が小学校高学年の頃に合併した会衆には当時、お子さんのいない若い夫婦が3組いました。そのうちの一組はお二人とも容姿が人目を惹くようなカップルでした。その名はO谷夫妻(仮称)といいます。当時はお二人とも20代後半から30代前半だったと思います。

 

さてこのO谷夫妻、決して会衆で目立つタイプではありませんでしたが、夫婦仲良い事が雰囲気から伝わってくるご夫妻でした。

姉妹は群れの奉仕に頻繁に出てくるタイプではありませんでしたが、個人事業主をしている(らしい)兄弟とよく一緒に行動し、兄弟と一緒に奉仕をしていると聞いていました。母親と近所から20km先の国道沿いを走っていると、夫婦そろって行動されているO谷夫妻の車をたまに見かけたので恐らく事実だと思います。

 

O谷姉妹と交わる機会は多くはありませんでしたが、姉妹と我が家でお話をする機会が一度だけありました。エホバの証人のネットワークは普段接する機会のない人達でも、皆人が良いといいますか、感じよくコミュニケーションを取らせてくれる姉妹が殆どでした。O谷姉妹は二世で、自分が思春期の頃の話をしてくれました。

『自分のいた会衆では同世代の男の子の中には、ほらエホバの証人の若い子たちは恋愛は良くないって言われてるじゃない?、でもね、俺とつきあっている事にしていいよと言ってくる子とかがいて、違和感を感じていた』
 

容姿端麗な姉妹の事だったので会衆の同世代の男の子も放っておかなかった事が伝わるエピソードのように感じられました。と同時に姉妹の話っぷりからは、エホバの証人として信仰をもって育ったのだという事が伝わってきました。このようなちゃんと信じている人達を真近で見て育ってきたせいか、エホバという神が本当にいてくれたらよかったのにと思う事は正直あります。

 

当時の自分は信じているOR信じていないの2択でいったら信じていない(なぜなら神を実感した事がない)を選ぶと思いますが、確信をもって信じていなかった訳ではありませんでした。一般の人の暮らしがうらやましく、そして制限のある生活に嫌気がさしすぎて、また親の事をなんとも思っていなかったので組織を離れてがっかりさせる事も大したハードルではなかったので、高校生のタイミングで自然消滅を選びました。

 

とはいえ組織を信じている大人が事実周囲にたくさんいるように感じていたので、つい最近までも規則は厳しいけどストイックな宗教団体という印象を持っていました。エホバの証人というキーワードでネットサーフィンを始めるここ1年半くらい前までは。

 

さて、O谷夫妻の話に戻ります。兄弟姉妹がどこで知り合ったか知りませんが、O谷兄弟が独身の当時、姉妹を一目見たときに『この人と結婚する』と感じたようで、姉妹もどうように感じていた(らしい)という話を姉妹と同世代の姉妹から聞くことがありました。

 

いやはや、ブログ書きながらでも、人づての話が殆どで、信ぴょう性に欠けると思われる事は事実ですが、それだけ人の興味をそそる魅力的なカップルだととらえるようにしてもらえると嬉しいです。汗

 

O谷兄弟姉妹達がお付き合いをしていた当時は、JW特有の男女交際の鉄則、二人きりにならないために、会衆の子供を(6歳くらい)を頻繁に連れて、デートをしていたそうな。。。。。(またまた伝聞口調・・・

 

当時流行っていたチェーンメールをO谷姉妹に転送した時も『これ本当!?驚いちゃうな~』みたいなリアクションを返信という形で、珍しくして下さり、お人柄の良さが伝わってくる姉妹でした。

 

昨今のJW関連の醜聞を聞くたびに悲しい気分になるのは、このように実態は騙されながらも、信仰をもって神様に仕えていると思っている人達がいるという事実です。それらの人達が自らの人生を捧げ、自分達が心の底から信じていたものが偽りだと気づいたときのダメージは想像を絶するものだろうと考えます。

 

最近はエホバの証人がニュースなどでも取り上げられる頻度が増えてきましたが、私は情報コントロールを強く受けてきた一般信者が事実に触れられる良い機会が増える半面、それがきっかけとなり、抑圧状況が強かった真面目な人ほど、いままでの反動で強いうつ状態になってしまったり、自殺をしてしまう信者が増えてしまうのではないかと大変懸念しています。なんか問題ある団体を批判したり取り締まるのも立派な手段ですが、それを支えにしてきた人々の受け皿もセットで用意しなければ、その人達の行き場がなくなってしまって、大変な事になる気がします。

 

O谷夫妻の思い出話をするつもりが、大した一次情報としてのネタがない事に書きだしながら気づき、何を伝えたいのかわからないようなブログになってしまいました。。。お許しください。

 

O谷夫妻は今も元気に過ごされていることを、あわよくば組織から離れて幸せに過ごしている事を、願ってやみません。

 

くだらないブログにお付き合い頂きありがとうございました。皆さんよい週末をお迎えください!