いまがまた、
そんな時期なんだ

ってのはわかっているのだけれど

欲望も情熱もなく
ただ、呼吸している細胞の…
かろうじての、この塊は

遠く遠く連なる
どこまでも真っ白な山の間の雪原を

一人で歩むことだけをイメージして


  ああ、
  キツネの足跡だろうか?
  愛しい生命体







この部屋は暗いよ


同じ屋根の下で寝ているひとは

だれ?