今から30年以上前の事。
アラフィフだからなぁ
芸大に通っていた私の仲間は
個性的な子が多かった
ちなみに
私は個性的だった自信がない(自覚がない)
その中でキクちゃんという子がいた
彼女の表現力が独特で私は大好きだった
頭で考えないで言葉を出しちゃうから
周りからは誤解されることもあった子だけど
ほんとに魂のきれいな子だった
キクちゃんは、ブルーハーツのヒロトが好きだった
当時のTV番組「夜のヒットスタジオ」で
「リンダリンダ」を歌う彼を見た時
「雷が頭に落ちたかと思うた」と
目に焼き付いて離れんかった・・・と
理想がそのまま現れた時の衝撃を
目をまんまるにして語ってくれた
よくしらなかったブルーハーツ、
それから 私はキクちゃんから
ブルーハーツを教えてもらった
たくさんのカセットテープを貸してくれた
聴いていくうち分かった
キクちゃんみたいにストレートな言葉を
書いているのがヒロトなんだと
たまらなくキクちゃんに会いたくなると
ブルーハーツを聴く
どの曲も素敵だと思うが
やっぱり私らしくない曲で
キクちゃんらしい曲だと思う
ある時
ボタンの掛け違いでキクちゃんは
「きぬごしに合わせる顔がない」と
私の前から忽然と消えてしまった
全くなにも私は気にしていないのに
怒ってもいないし、どうなってんだか
さっぱりわからなかった
キクちゃんのすることならば
他の人だったら許せなくても
許せたのに
どこかで元気でいてほしい
かなうなら、どこかでありえないような
偶然が重なって
またキクちゃんと出会いたい
どうかそれまでお互い生きていよう