パリから友達がやってくる。 | よくいうかいえ ( Cahier)

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古布リメイク作家のつれづれ日記

パリのクリスティーヌが来日するというメールが届いてから数日後

彼女のボーイ・フレンドから、「Skype」で呼び出された。

初めての海外からのアクセスで、少々慌てる。

初めから相手の顔がカメラ(彼はビデオという・・・)を通して見えている。

彼は「どおして、お前の顔が見られないの? 新機種のノート・パソコンなら

カメラ内臓の筈だよ!」というのだ。

しかし、そんな事知らない、近いうちにカメラを買わなくっちゃ と思っていたのである。

そこで、いつもパソコンの達人であり、心強いヘルパーJ君こと MARUJさん   に聞いてみる。

昨年の今頃 MARUJ  さんが購入したのと全く同じAcer パソコンを購入したので

直ぐに回答を寄せていただくと、カメラは内蔵されているとの事。

ではでは、改めて相手を呼び出してみましょう。

今度は上手く行った!

なんのことはない、私が「ビデオ通話」をクリックしていなかった事が原因で画面に

映像が現れなかったのである・・・


さぁ、相互で映像を見ながら話が出来るなんて素晴らしい!

お互い、万歳をして喜び合い、スリスティーヌが出張から戻ったら直ぐにでも

一緒に「Skype」で来日後の予定を相談しようという事になった。

機械が大嫌いの彼女は全てのE-mail は彼にまかせっきりである。

彼はもう何十年もクリスティーヌの秘書役(実に辛抱強い)を担っているのである。


私のメールは彼が管理しているので、内容は全て掌握しているので

「Skype」でお互いに話し合った方が良いだろう、今回はいくらパソコン嫌いの彼女でも

顔を見ながら好きなだけ話せる(無料で)ツールは嫌と言わないだろうと・・・


しかし、そこへ辿り着くには暫く時間が掛かり やっと昨日午後 7時間の時差を考慮して

「Skype」に臨んだのである。

その時の彼女の顔たるや・・・

子供みたいに喜んでいる、素晴らしいツールと思っているのだろう。

早口の私の言葉が途切れるのか、聞き直しつつゆっくり話して来週のランデヴーを決めた。


メモが必要な内容があると、彼を呼びつけて「幾代が言う事をメモしておいてね!」と

命令口調。

ならば彼は「そんな事はメールすれば確かなんだから、後で送ってね。」ってなもん。

そりゃそうですね。 こっちも気が付かないで実にアナログな事を・・・


とにもかくにも来週、クリスティーヌが3年ぶりにやって来ます!

あの頃のカタストロフを私は未だ引きずっているのである。

情けないが、日仏文化の衝突ではなく、あくまでも個人レベルでの

彼女の美意識と徹底したスノビズムとの軋轢に辟易している。

今回は、彼女のバカンスと震災後の日本の友達を見舞う目的らしいので

会いに出向いて行く事にしたのである。


そこで彼女が言うには、「あなた方日本人は素晴らしい!」

いつもより更に日本を愛し敬う気持ちを表明していた。

ちなみに彼女はバカンスを利用しては世界の秘境を一人で旅し続けている。

今回は瀬戸内海の直島へ美術館(地中美術館のことであろう)を訪ねて行くとの事。

あぁ、ベネッセが運営している安藤忠雄氏設計の島ごとアートしている処ね。

私も行きたい! 羨ましい!

しかし、良くぞその島を選んでくれました。

その美意識と好奇心と実行力に感服せざるを得ない。

という訳でこの夏も、更に暑くなりそうだ。



彼女とのパリ暮らしでの数々の(バトルの)思い出はまたの機会に・・・