「ステンレス・チタンを効率的に学べる集中講座」

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粒界腐食は金属の結晶粒界に沿って腐食が進行する現象で、孔食に比べ、発生すればきわめて激しい腐食損傷となります。
 熱処理や溶接熱などにより鋭敏化温度域と呼ばれる600℃前後に加熱されることで、鋼中のCとCrが反応し結晶粒界上にクロム炭化物を形成するため、この近傍にはCr濃度の低いクロム欠乏層(鋭敏化状態)が発生するからです。
 左図は各種ステンレス鋼における加熱温度-時間-鋭敏化の関係です。ここでは低温度側より、フェイライト系、マルテンサイト系及びオーステナイト系の各ステンレス鋼について、鋭敏化領域(C曲線右側)を示しています。各ステンレス鋼の鋭敏化域は、鋼種ごとにさまざまな温度域になっています。同一鋼種におけるC曲線の位置はC(カーボン)含有量が多いほど短時間に移動し、わずかな加熱により鋭敏化されやすくなります。
(参考:『事例で探すステンレス鋼選び(工業調査会)』より)

図は以下のURLをご覧ください。


http://senyu-goraku.com/Q&A-stainless.html#stainlesskouno-ryukaihushoku





SUS304鋼で犬小屋を作ったところ、数ヶ月使用して、雨が直接当たる屋根はほぼ金属光沢を保っているが、雨が当たりにくいひさし部分には微少な点状腐食が無数に発生しました。これって逆ではないでしょうか。
この現象は次のように発生したものと考えられます。
 ステンレス鋼の大気腐食は大気汚染成分(海塩粒子、SOx NOx など)の付着に強く依存されます。雨が当たる部分は、腐食成分や腐食生成物が雨によって洗い流されやすく、腐食しにくいことが知られている。一方、雨が当たりにくいひさし部分では、付着した腐食成分が長期にわたり滞積されるので腐食反応が連続して生じ腐食変色へと進行しやすくなります。(参考資料:事例で探すステンレス鋼選び(工業調査会)


オーステナイト系ステンレス鋼SUS316は系鋼304に比べ溶接割れ(凝固割れ)が発生しやすくなります。一般にオーステナイト系ステンレス鋼の溶接は溶着金属中のフェライト含有量が最低限2%以上となるよう配慮することが大切です。しかし、Ni含有量の多いSUS316及びL材は、δ-フェライト含有量が0%となりやすくなります。
 δ-フェライトが存在しない溶着金属は溶着金属が凝固する過程でPやS不純物が基地中に残留することで、高温割れが発生しやすくなります。溶接割れは、SUS316、SUS347、SUS310などδ-フェライト量が0%の鋼種に対し、高温割れが発生しやすいので注意が必要です。
(参考資料:『事例で探すステンレス鋼選び』工業調査会)

※図は以下のURLのサイトをご覧ください


http://senyu-goraku.com/Q&A-stainless.html#asutanaightkeistainlessno-yousetuware