筋肉によって生み出される力は、筋肥大×神経発達(%)×瞬発力によって求める事が出来る。
時間の概念を加えれば、筋肥大×神経発達(%)×瞬発力×持久力が発揮された力の合計である。
例えば、筋肥大が優れ、100の筋肉を持っていても、神経発達が乏しく50%しか動員出来ず、
かつ瞬発力がなく5のスピードしか出ない場合、 100×(0.5)×5=250である。
逆に、筋肉は細く70の絶対量しか持っていないが、神経発達が素晴らしく90%の動員力があり、
瞬発性に優れ8のスピードを発揮出来る場合、 70×(0.9)×8=504である。
前者は、筋肥大のみをしている例であり、後者は質を向上させている例である。
どちらが優れているかではなく、このように筋力トレーニングはトータルに考える必要がある。
すなわち筋力トレーニングとは、筋肥大によって絶対的な力を増し、
神経発達によってその筋肉の動員量を増し、瞬発力によって発揮する速度を増して、
その筋力を持続させる力を増す事である。
これら要素は、同一のトレーニングによって発達するものではなく、
それぞれを意識した適切なトレーニング方法やその期間、休養日などを組む事が有効である。
また各スポーツなどでは、求められる筋力のバランスが異なるのが通常で、
筋肥大と神経発達が重要な重量上げや、瞬発力が必要な投てき種目、
全ての要素が必要な陸上短距離走、高い持久力が必要な長距離走など、
向上させるべき筋力と、それを向上させる為のトレーニングがそれぞれ異なる。
なお、筋肉は体重の構成割合としては重く、筋肥大は明確に体重が増加する。
そのため、各スポーツなど、種目によっては重量の増加が目に見えて不利に働くものがあり
(マラソン、自転車ロードレースのヒルクライム、跳躍系種目など)、
場合によってはマイナスに作用する可能性がある。