かつて、マッチングアプリといえば新たな出会いの宝庫だった。 いいねやマッチングしました通知が鳴り止まず、一週間の予定が誰かとデートで埋まったあの全盛期。あれから数年、今のアプリ界隈はどうなっているのだろうか?
ふと目にした「U-NEXTの30日間無料体験に入れば、ペアーズ(Pairs)も30日間使える」というキャンペーン。 これを利用し、課金リスクゼロで7日間限定の潜入調査を行ってみた。
そこで目の当たりにしたのは、かつての熱量とは程遠い、「静まり返った廃墟」のような現実だった。
1. 数字で見る残酷な現実:マッチング数は「見せかけ」だった
まず、今回の7日間の戦績(実データ)を公開する。 数字だけ見れば「24人とマッチング」は悪くないように見えるかもしれない。しかし、その内訳を解剖すると、中身のスカスカ具合に愕然とする。
【活動期間:7日間(実質稼働5日)】
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総マッチング数:24人
【その後の末路】
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音信不通(メッセージなし):11人
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(約半数が、マッチングした瞬間に興味を失っているか、誤操作)
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強制退会処分:3人
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(運営に消された明らかに怪しいアカウント)
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やり取りあり(2〜6往復で終了):10人
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(会話が続かない、あるいはフェードアウト)
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いつの間にか退会:3人
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(詳細不明だが、ユーザー自体が消滅)
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特筆すべきは、7日間の期間中、後半の3日間は誰ともマッチングしなかったという事実だ。 つまり、実質の活動期間はたったの5日。最初のブースト(新規登録や復帰時の優先表示)が終わった瞬間、潮が引くように反応が消えたのだ。
2. 「再放送」を見せられているような既視感
数字以上に精神的に堪えたのが、顔ぶれのマンネリ化だ。
スクロールしてもスクロールしても、どこかで見たことのある顔。「この人、数年前もおったな……?」という女性が驚くほど多い。 極めつけは、「数年前に一度マッチングしてやり取りをした女性」と、再度マッチングしてしまったことだ。
僕は「まだここにいたのか」という無言の気まずさ。これは笑えない。 新規ユーザーの流入(地方での場合)が止まり、同じメンバーがプールの中で回遊しているだけの「閉鎖空間」。それが今のペアーズの空気感なのかもしれない。
3. 「強制退会」と「音信不通」の正体
全盛期を知る身として最も違和感を覚えたのは、「強制退会」の多さと会話の成立しなさだ。
24人中3人が強制退会。これは異常な確率である。 そして、マッチングしても無言を貫く11人。 ここから推測できるのは、以下の2つの仮説だ。
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業者の草刈り場になっている
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ロマンス詐欺、仮想通貨詐欺、別サイトへの誘導。運営も対策はしているだろうが、イタチごっこで業者が入り乱れ、一般ユーザーが疲弊しきっている。
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ユーザーの「アプリ疲れ」が限界に達している
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「とりあえず『いいね』は返すけど、メッセージを送る気力はない」。そんなゾンビのようなユーザーが増えているのではないか。
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4. 結論:マッチングアプリ離れは加速している
たった7日(実質5日)の検証だったが、結論としてマッチングアプリは明らかに下火になっていると感じざるを得なかった。
かつてのような「次々と新しい出会いが生まれる高揚感」は、そこにはない。 あるのは、詐欺への警戒心と、代わり映えのしない会員リスト、そして「マッチングしても始まらない」という徒労感だけだ。
「ロマンス詐欺」や「投資勧誘」のニュースが連日報じられる中、真剣にパートナーを探そうとする層ほど、アプリから距離を置き始めているのかもしれない。 今回の検証は、そんなマッチングアプリの黄昏(たそがれ)」を肌で感じる、少しほろ苦い体験となった。
あの中華系のモデルの詐欺師連中を即刻、排除しないとペアーズは単なる出会い系サイトになってしまう。
なお、この検証はあくまで住んでいるエリア限定なので、県外にでたらまた変わってくるとは思う。