世界少年少女名作全集が、夜のお供だった私は、
ハイジのわらの寝床とあぶったチーズにあこがれ、
岩窟王の牢屋の暗さにおびえ、
シートン動物記に心躍らせ、
世界の神話に夢中になっていました。
あの全集は、なぜか、ポピュラーはギリシャ・ローマ神話だけではなく
北欧神話やインドの神話、アフリカの神話も載っていたのです。
それらのたくさんの話の中で
私がもっともわくわくしながら何回も読んだのが
「15少年漂流記」
15人の少年が無人島に流されて
その中で知恵を出し合って秩序を持って生きていくという話。
今思えば、無秩序な集団が、やがてそれぞれの役割を自覚して、社会として形成されていく、大人になるという話です。
無人島の森の空気を、日本の寝室の闇の中に感じていた子供の私。
幸せな子供時代の記憶のひとつです。