映画観覧車

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通常の111分バージョンを3回、

短縮の90分バージョンを1回、気がつけば計・4回、観ました。

 

 

もちろん劇場で。(ソフト化の予定は無いのこと)

わたしは気に入っても劇場のリピートはあまりしないので

異例中の異例です。

イベントとして観に行く機会も多かったのですが、けっこう数奇な縁もありました。

その流れを私的エピソードも混ぜて書いていこうかと。

 

※わりと自分語りもします。苦手な方はご注意ねがいます。

っていうか、めっちゃ長文です。ごめんなさい。

 

 

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観ようとおもったきっかけは、映画館でみつけたこのフライヤーです。

どこの映画館だったか?ケイズシネマかテアトルだっけか?

とにかく前情報もなにもなしにフライヤーだけで引き付けられた・・・。

 

 

異なる顔二つが合わさったことの違和感のインパクトと不気味さ・・・

各著名人の方々のコメントの推しの強さ・・・

そして・・・3.11、原発、予知夢、というキーワードの引力・・・

日本人には根強く浸透している「恐怖そのもの」ですから

観ずにはいられない気持ちになりました。

 

 

 

<そして行ってきた。2016年5月8日・・・テアトル新宿>

 

おもわずパンフを買ったほどはまりました!

 

 

この作品の斬新さは「被災地の外」を描いているということ。

もちろん本編の舞台となる東京もまた大きな影響をうけた被災地なんだけど

東北地方そのものはほぼ描かれない(まったく触れないわけではない)

主要人物である社会心理学者の瑛子は3.11で恋人を亡くしているが

その彼は、出張した東北で偶然にも3.11に遭遇してしまっての悲劇であるし

卒業制作である舞台に苦悩する薫と、その共演者である学生たちもまた

被災の経験は無く、だからこそ被災者を題材にした舞台を演じきれるのかと

戸惑い始める。

瑛子は瑛子で心理学者としての観点から3.11を紐解こうとする。

学者と役者、まったくちがう立ち居地にいる二人の女性が対峙したとき

どのような心の核融合が起こるのか・・・それが最大の見どころです。

 

「体験していないことをどう理解すればいいのか、どう感じ取ればいいのか」

 

この作品の軸であり核となる部分です。

わかったつもりになりたくない、理屈や思い込みなんかでかためたくない。

じゃあどうすればいいの・・・?

それを掘り下げる作業は、とてももどかしくて憤りだらけだけど

それをもがくということは、とてもやさしいとおもう。

この映画はやさしいです。

とにかく作中で被災者に対する綺麗ごとがいっさいない。

特に瑛子の友人の大輔が、結婚して子供が生まれたことで思想が変わったと

打ち明けるシーンは、考えがかたよっていても人間らしさにあふれてる。

たぶん、わたしがこの作品を気に入ったのはそういところじゃないかな。

 

もちろん、すごく怖い映画なんですよ。

そもそも海外でも地震の被害は深刻だから地震映画は洋画でもいくつもあって

津波の恐ろしさを完全再現したものとか、地震後の人々の暴動に視点を当てて

逃げる集団パニック、囚人の脱獄、強盗やレイプをみせて戦慄するものもある。

たいていの地震映画は視覚としてグロくて恐ろしいもので・・・

だけどこの作品はそういうのとはかなり異なる。

人々の内面における「日常に根付く地震という恐怖そのもの」をえがいているのです。

だから被災しているかしていないかではなく、誰もが不安と混沌のなかにいる。

それが恐ろしい・・・

わたしが作中で最もゾッとしたのは、児童相談所の阿部という男性が

「津波だ」と、言ったときでした。

(予告映像にもあるシーンです)

 

地震の映像をみせず、地震を体験した人間もメインとしてはみせず

風の音、迷路のように入り組んだ大学校舎、役者陣の繊細かつ大胆な力量、

繰り返す悪夢と予知夢とドッペルゲンガー、非現実的な要素を取り入れることで

さらに現実の生々しさを際立たせるセンス、音響から伝わる土台の完成度。

そして・・・観客が取り残されるようなラスト・・・。

すべてが見事でした。

 

 

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さて。

この日は上映後のトークショーが 篠崎監督、

そして本編にも出演されている鈴木卓爾監督でした。

鈴木監督はおなじく3.11から生まれた「ジョギング渡り鳥」も観に行ったし

役者としての鈴木監督も大好きなので、この日を選んだのですよ☆

そして目玉は篠崎監督の特別短編作品の上映!

これはほんとにプライベート的に撮られたものなので貴重でしたね。

内容はどこまで語っていいのかわからないので割愛しますが

「ジョギング渡り鳥」へのリスペクトなので

((>ω<))とっても、もこもこしてましたっ!(笑)

 

トークにおける

「SHARINGは北風でジョギング渡り鳥は太陽みたいなもの」

という表現がすごくうなづけましたね。

両作品をみているとそれがすごくよくわかります。

 

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<そして2016年・5月12日。テアトル新宿で 

 90分のアナザーバージョンを鑑賞>

 

通常版が117分。今回が99分の短縮バージョン。

大きく異なるのは、素性も行動目的も謎である青年の有無でして

アナザーでは彼がいっさい出てきません。

それによって超常現象的要素が削られてシンプルなつくりになっています。

ですが、ただカットされて編集し直したのではなく、セリフが微妙にちがっていたり、

ラストというか終わり方もちがうので、大きく印象が変わります。

こちらも観れる機会があればおすすめします。

 

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このときも上映後のトークイベントがありまして。

篠崎監督、そして、作中で卒業制作の舞台に取り組む学生として出演した

お三方が登場。かっこいいわーっ!かわいいわーっ! o((>ω<o))

作中ではごくごく普通の大学生にみえるのですが

あれは撮り方が上手いからそうみせているんだなあ・・・と、実感しましたね。

役者さんてオーラが半端ない、全体的にまとう空気が凛としてるのよね。

樋井明日香さんは顔がちっちゃくて目が大きくて髪がサラサラで・・・

生きたバービー人形のように美しかったです!((o>ω<))o

もちろん篠崎監督の監督としてのオーラもすごい!あとスタイルがいい!

 

 

今回のトークでは、劇中劇を演じたお三方の当時のエピソードを色々と。

お芝居のなかでさらにお芝居をするって、役の組み立てが大変ですよね。

作中における独立した位置づけとしても重要なので

そのあたりは別の苦労や楽しさがあったようでした。

 

このときわたしは、どうしても登壇者さんたちのサインが欲しくなり

おもわずパンフを再び購入ww  贅沢すぎる!

ですが、これはこれで後々のエピソードにつながるのですよ、すごいでしょ。

いちばん上の樋井さんのサインかわいいっ☆(( ≧ܫ≦)) 

 

 

 

さてさて。この日は監督が

「きょうは音響関係の方も多く来られているそうで」

と、おっしゃってまして。

テアトル新宿はコアな場所なので、たまにロビーに有名人や映画関係者が

いたりもするんだけど。

ロビーで小林勇貴監督をおみかけしました!Σ((゚□゚*))

「孤高の遠吠」で有名なあの若手監督さんです!

オールバックでドクロのシャツを着てらして、やはりオーラがすごかった!

その後、小林監督と篠崎監督との数奇な巡り合わせがきますが

それはもっとあとのお話し。

 

 

 

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<個人的な出来事・・・>

年が明けて2017年・・・

じつはこんなことがありました。↓

 

 

突然の篠崎監督からのリプライ・・・

監督さんが一般人をフォローするのは宣伝アピールですから

エゴサ以外で普通にリプライがくると驚きます!

なんでしょう?たまたまTLにわたしのツイートがでてきたのかな?

ともあれ、単なる偶然とはいえ感謝しています。

というのも。わたしがこのとき辛かったのは・・・

好きなバンドのベーシストさんが、病死されたと知った翌日だったからです。

老舗のバンドで大ベテランですが、56歳という若さでした。

好きになってから一年くらいで、ライヴもまだ数回ほどしか行ってなくて

これからもっともっと観たかったのに・・・

亡くなられたという実感がわかず、心の整理がつかず

メンバーさんのこともファンのことも心配で・・・

だけど生活のためには動かなきゃならない・・・そんなときだったのです。

 

すごく・・・励まされました。ありがとうございました。

 

突然に失うことは震災だけではない。人の生活のなかに潜んでいる。

いつも忘れがちだけど・・・。

 

 

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<2017年1月20日、21日、ニュー八王子シネマ

おもいがけずの大奮闘記>

 

八王子の「ニュー八王子シネマ」の閉館にともない

117分のほうが上映されるとききまして。

もう一回くらいは観ておきたいとおもったので行ってみることに。

八王子は自宅から遠いし、ふだんは行かないので路線も詳しくなくて

時間に余裕をもたせて出て、着いてからのんびりお茶しようと計画。

土曜日で天気がすごくよくて心地良い気分で電車に乗ってたら・・・

 

中央線にトラブルが起きて国分寺からの路線が運転見合わせに!

 

遅延じゃないんですよ。見合わせ・・・停止してるんです。

ちょっと待ったら動いてくれるという見込みさえない状態になってた。

(人身事故とかではなく、線路の機器系統に異物がひっかかったとかで)

どこをどう調べても八王子に行く電車の手段がなくなってました。

そこで駅員さんに相談したところ

バスで府中までいき、そこから京王線に乗り換えて京王八王子に行き

5分歩けば八王子に行けると。 はわわわっ!?(@Д@;

それで駅を出てバス停をさがして府中まで行ってみたけど

慣れない路線だから乗り換え場所がわからなくて迷ってしまって・・・

どうにか京王線に乗れた時点で、上映時間に間に合わなくなりました。

どうしよう?一度は観てるから途中からでもいいかな?

とも、かんがえたのですが・・・

 

冒頭の瑛子と女性の対峙シーン・・・

「先生は神の存在を信じますか?」

「いいえ、信じません」

「ですよね、ほんとうにいるとしたら相当なサディストですよね」

このやりとりを観ずしてこの作品を観たとは言えない気がしました。

 

明日の日曜日、出直そうと決めて、とにかく八王寺にだけは行ってきました。

 

ずっとあせりながら急いだので、着いたら疲れきってて・・・

とりあえず銀だこだけ食べて帰りましたwww

 

 

八王子を歩きながら・・・いろんなことをかんがえました。

 

ごくごく普通に観れるはずだった映画が観れなくなった。

当たり前にあるとおもっていたものが突然に途切れる。

続くとおもっていた道が目の前でなくなってしまう。

要するに地震が起きたときって、こういう感じがもっと増大してるわけで・・・

3.11のあのとき、どれだけのものが突如として目の前で崩壊したのか・・・

かんがえてもかんがえても想像しきれない気がして

それはSHARINGのテーマそのもので・・・

こんなときに体験できたことが、とてつもなく感慨深く感じました。

 

わたしは東京に住み始めて一年半です。

なので、あのときの東京を知りません。

そして八王子は、東京に住むための物件さがしで遠征したときに

ホテルをとって数日間、泊まった場所でした。

いろんな数奇な想いが駆け巡った日でした。

 

まあ、さすがにへこみましたけどね・・・。(〃゚д゚;)

なにしろ朝から夕方まで、ただ電車に乗るだけで終わってしまったので。

 

 

<そんなこんなで翌日に八王子リベンジ!>

 

今回はなにごともなく、無事に観れました。

とは言えないwww いや、ちゃんと間に合ったけど。

上映中に映像トラブルか起きて、何度か中断しちゃいました。

まあまあ、そこはご愛嬌、気にならなかったです。

というか、引退直前の映画館ともなれば寛容になるものですよっ。

でも、これを機にその日のうちに新しい機材が導入されたそうです。

立派だ!

 

壁がぺろんとめくれてる箇所があった。

ながいこと、お疲れ・・・。

 

 

 

そして上映後のトークショーは篠崎監督と樋井明日香さん。

またもや樋井さんを拝見できました!縁があるなあ。

相変わらず綺麗でした(><)

篠崎監督の黒スーツもかっこよかった。

 

 

今回も貴重な撮影エピソードがきけました。

特に作中の最大の見せ場である、瑛子と薫の対峙シーン・・・

あれをどうやって撮ったのかという話しはすごかったですね!

それと薫が電車に乗ってるシーンで電車待ちに苦労したそうです。

 

 

さてさてさて。

この日は、最初に観たときに買ったほうのパンフを持参しました。

上記の通り、二冊目にはサインをいただいているので

一冊目のほうに欲しいとおもったのです。

おもっきし記念になる書き方をしてくださいました。ありがとうございます!

 

すごいでしょ。あのときのパンフ二冊の贅沢が、ここにつながったのですよ!

 

 

こちらは入場者特典のチラシと、監督の私物プレゼント!

ずっと集めてきたものだそうで・・・

こんな綺麗に保存してあったのがすごすぎる!

(個人的にはオルカがめっちゃ嬉しかった☆)

 

 

監督はニュー八王子シネマが自宅から数分だそうで。

幼少のころから慣れ親しんだ映画館とのこと。

なので閉館をかなり残念がっておられました。

しかしすごいな、身近に映画館のあった生活・・・

 

四国の片田舎に生まれ育った身としては、うらやましかったです。

わたし、映画館に初めて行ったのは高校生になってからでしたよwww

(それはそれでかなり特殊な環境だよなあww)

 

と、まあ、こんな感じで・・・

八王子大冒険な二日間を終えたのでした。(〃´・ω・`)ゞ

 

 

 

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<新文芸坐オールナイト・4月1日

「気になる危険な日本映画達2016」

 

「孤高ノ遠吠え」 「無垢の祈り」 「SHARING」 「カラテキル」

とてつもなく救いのない暴力の極み映画特集!wwww

しかもオールナイト!全力で殺しにかかってきた!www 

観てから気に入ってた作品ばかり&初見が一作!

嬉しすぎて前売りチケットをすぐ買いました!

 

 

 

で、当日。

開場になって中にはいったら、入り口に篠崎監督が立ってらして

はあああああっ!?って、ヽ(゜ロ゜;)ノ めちゃくちゃビックリした!www

手作りフライヤーを手渡しで配っておられたのです。

相変わらずの熱心な宣伝活動・・・その姿勢に感服いたしました。

 

※「SHARING」は、観るたびに舞台挨拶有りのときで

監督のお姿を拝見し続けることができたわけですが

わたしは舞台挨拶ばかり狙ったというわけでもないんです。

監督も役者さんも熱心に会場に出向かれていて、胸を打たれました。

 

そして、お茶目っ☆

 

今回、上映がラストでしたからね。

 

 

 

唯一の三度目の鑑賞である「SHARING」はやさしい映画だとおもってるから

このラインナップとは異なる気がしたけど、よくよく考えると

恐ろしさではダントツなんですよね。

今回は不良に殺人鬼に海外の巨大な犯罪組織にと・・・

極悪勢ぞろいなんだけど、それでもやはり人間でしかないのですよ。

この人たちだって、大地が揺らげばひとたまりもない・・・

そして、SHARINGをラストにしたのは確信犯とのことです。

確かにね・・・やられましたよ。

あのラストを観てイベントが終わったら・・・

映画館を出た早朝の景色がどうなっているのか、恐ろしかったです。

 

 

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地震と原発の恐怖にどう打ち勝てばいいのか

体験していないことをどうわかり合えばいいのか

わたしにはまだわからないけど・・・

ただ、心から心へとつながるものはあると知ってます。

 

最後にツイッターでみつけた

熊本の震災のときの画像を置いておきます。