産後12時間から開始した母乳育児が、1年2ヶ月の時を経て終わりを迎えたようだ。その幕引きが思いのほかドラマチックだったので育児記録をここに記す。



娘が1才になってからは、求められた時にだけ与えていたおっぱい。といっても、「ママ」よりも先に「オッパイ」が言えるようになったくらいにはおっぱいに執着していたので、卒乳はまだしばらく先だと踏んでいた。

しかし先月の沖縄旅行、GWの大阪帰省と、ふだんとは異なった生活リズムが続いたこともあり、気づけばここ数日、娘は「オッパイ」を発しなくなっていた。私の方も、幸か不幸か胸がチクリとも張らないので、すっかりその存在を忘れていた。

お?これはもしや卒乳か…?

などと感慨にふけりながら東京に帰宅した翌日、お風呂上がりの私のすっぽんぽんを指さし…


赤ちゃんぴえん「オォ!! オッパイ!オッパイ!」



…久しぶりにそれを発見したためか、何やらテンションが高い娘である。



看板持ち(あれ…?やっぱり飲みたいんかな…?ここは本人に訊いてみよう)

看板持ち「ニコちゃん、おっぱい飲む?それとももうバイバイする?」


顔をうずめて考える娘。


赤ちゃんぴえん「ギュージュー!」


熟考の末、牛乳を選んだ娘。


看板持ち「そっか!じゃあ牛乳飲もっか!」


しかし、再度胸に飛びつく娘。
そして口を近付けるやいなや…


赤ちゃんぴえんちゅっくちびる「バイバイ!」バイバイ


もう片方も同じく…


赤ちゃんぴえんちゅっくちびる「バイバイ!」バイバイ


ふたつの膨らみに手を振った後、こちらの顔を見てニコーっと笑いながら抱きついてくる娘。


赤ちゃんぴえん「ママァー!」ぎゅーっ


思わず鼻がツンとしてしまう私。



あぁ、終わったのだ。



自分の身体を通して娘に栄養を送り続けた日々が、今終わったのだ。


ふわふわとあたたかい娘を抱きしめながらそう思った。


なお、これは後日談になるのだが、じつはその翌日も娘は “オッパイ” を見つけ、いつもの習慣で口をつけようとした。そのため「あれ?昨日バイバイって言ってたけどどうする?」と訊ねたところ、ハッと思い出したように口を離し、再び「バイバイ!」と膨らみに向かって手を振った。

まわりのママ友からは「離乳食が進むにつれ欲しがらなくなった」という、いわば身体的な卒乳パターンをよく聞いていたので、まだ1才になったばかりの幼い子が自ら判断を下しての卒乳パターンもあるのかと驚きつつ、その意地らしさに「そんな、ムリしてやめなくてもええんやで?!」と言ってやりたくなる気持ちをこらえつつ。

ここは、彼女の決断を尊重しようと思う。

ちいさな頭で考え、出した、おおきなおおきな決断を。



今までいっぱい飲んでくれてありがとう!新生児期に一生懸命吸ってくれたおかげで分泌が軌道に乗ったよ!それなのに3ヶ月で急に乳頭拒否を起こし体重が伸び悩んだときは頭を抱えたよ!4ヶ月、歯がはえてきた頃はよく噛んできたね、あれめっちゃ痛かった!

離乳食が始まってからは逆に授乳の時間が癒しで。このあたたかさは一生忘れまいと心に誓った。余談になるけど、まだ夜間に頻回授乳をしていた0~1ヶ月の頃、遠くに灯るスカイツリーに救われたなぁ。あの時のスカイツリーの明るさも忘れまい。


そして最後に。


はじめての育児、はじめての授乳をともに乗り越えてくれた夫の木村さん、本当にありがとう。
「おっぱいあげたらノド渇くねん」
と言えば授乳のたびにコップ1杯の白湯を出してくれ、
「授乳中ってなんか孤独感じるぅぅぅうぇっうぇぇん(←今思えばただのマタニティブルー)」
と泣きつけば終わるまでとなりに座ってくれる、そんな貴方が居たからここまで頑張れたよ!

「僕はおっぱいをあげられないから、おっぱいを作る!」
と毎日栄養満点のごはん(娘を天才にするべくDHA食材もたっぷり)を私に食べさせてくれたことは、ニコちゃんが大きくなったとき聞かせようと思う。
「ぴっかちがお酒を飲めるようになるまで、僕も一緒に禁酒するよ!」の約束が3日で破られたことは、これらに免じて目をつぶってやるか。

兎にも角にも、二人三脚、いや、娘も含めた三人で完走した母乳育児だった。


さ〜!

お酒…は夜間断乳を始めた9ヶ月あたりで解禁しちゃったので感動があまりないけど、大好きなお紅茶を気兼ねなく飲むぞ〜!!!

あと、ヨレッヨレの授乳ブラを捨ててアゲッアゲなブラジャーを新調するぞ〜!!!




こんな自分語りな育児記録に最後までお付き合いくださったそこのあなた、どうもありがとう愛指差し飛び出すハート

あ、まだまだオムツは卒業できそうもないので、卒乳祝いのオムツ、お待ちしています立ち上がるピンクハート爆↓