7月初旬。
梅雨。どうにも空が重い。

6月の中頃に舞台の公演が終わって、しばらく時間があったので読みたかった本を読んで、何本か映画を観て、演劇を二本観に行った。
次の作品の話をしたり、少し過去を振り返ったり。
11月に公開の映画「RUN!-3films-」の話をしたり。
色々と仕掛けを用意してるらしく、木ノ本も凄く楽しみ。


少し遡った話。
LOOSERの稽古中、なんの話の流れか忘れたけど、公演回数の話になった。
1日に2回公演をやるときもあれば1回もある、4年前には1日に3回やったこともあった。余談だけど、その3回は実験みたいだった。その3回が終わったあとはよくわからない高揚感があった。たくさん汗をかいた。

皆と話していると各々ちょうどいい公演の回数があるらしく、この公演は何回が適切なんだろうねと話題が進む。気づいたら稽古が始まる時間になっていた。

走ると休むが適切な関係のように、ある程度ガーっとやって、しっかり休んだ方がいいんだなと当たり前な結論に至った。
あくまで僕の中でだけど。
何年か前、先輩の女優さんに休みなく仕事ができると思ってない?と言われたことがある。
はい、できると思いますと答えた気がする。
それは体力があるから?と返される。
まあ、うん、そうだと思う。と返答した。
それは体力と気力を履き違えてるね。と笑顔で言われた。
その時はなんのこっちゃと思ったけど、今となっては理解できる。
勢いだけでは何もできないものだ。
もう少ししたらこの理解も深まるといいな。
少し物足りないくらいがちょうど良いのかな。
でももう少しガーっと走りたい。


そんなことをふと考えた。梅雨。
勢いだけだと大変だ。
こりゃ、ちゃんとLOOSERロスになってたな。
さて、次の芝居の準備もせねば。

その前にどこかへ遠出したい。
去年の7月は修善寺へ行っていた。
今年はどこへ行こう。

あれ、ここにあった傘は?