実家に帰った。
今の居住地からそんなに遠くはないため、定期的に顔を見せるようにしている。
今回は母親の誕生日祝い。
年一のイベント。
若干気合は入っている。
ついでに父の日のプレゼント。
めっちゃ親孝行してる。
母親の大好きなワインをいただきつつ。
父親の好物であるもつ鍋を一緒につつく。
妹と一緒に買ったケーキを食べて。
犬をなでながらレモンサワーを飲む。
今年もいい誕生日にできたのではないか。
筋肉が衰えた父は僕よりも痩せて見えた。
まだ全然元気ではある。
と信じている。
代わりに妹めっちゃデカくなってた。
実家で毎晩酒を飲んでいるらしい。
堕ちたねぇ。
母親は相変わらず口数が多い。
「最近の曲とかわからんやろ?」
「知っとる?クリスピーナッツのブリンバンバンボンボン」
と高校の時にコピーしたback numberの曲を僕が作ったと勘違いしていた人にマウントをとられかける。
ス、邪魔だよ。
ボン、多いよ。
皆さんは両親の年齢言えますか。
僕は即答できます。
妹は言えませんでした。
堕ちたねぇ。
父親が結婚したのは今の僕の年齢の時だった。
焦るよね。
というか母親が結婚した時の年齢超えてるの怖。
僕まだまだ未熟よ?
親も未熟な生き物ではないかという持論が僕の中にあって。
おそらく僕の家庭だけではない。
反抗期なんてなかった僕でも生きてきて両親にイラつくこといっぱいあった。
もっとお小遣いくれよとか。
ちょっとくらい夜更かししてもいいじゃんとか。
そんないい方しなくていいじゃんって思うこといっぱいあった。
父も母も親になることって一週目。
子育てにはゲームオーバーもリトライもない。
どうすればいいかわからないことだっていっぱいあったと思う。
親がうまくできなかったこと、してこなかったこと、やらなかったこと。
やってきたことも、やってこなかったことも
言えることとしてはそれらも今の僕を形作ってる。
不安な中デカい背中見せてくれていた両親はほんとにすごい。
自分が親になったら自分がしてもらえなかったことをやってあげられるのかな。
自分が親になったら自分がしてもらえたことをやってあげられるのかな。
頼むから父親としての一挙手一投足すべてが正しいと思わないでほしい。
いつか二人を背負う日に備えて背筋しっかり鍛えてデカくしておくか。