24)外壁防水通気の優れもの | 木の家散歩

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木の家の設計監理経験豊かな建築家・山中文彦と木材産地、職人技術者のネットワークにより、夢の木の家を造る「木の家づくりネットワーク」のブログです。自然素材を活用し、家族と環境に優しい、本物の木の家をCM型施工管理システムによるリーズナブルコストで実現します。

シロアリの防蟻工事が終了すると外壁の防水シート張りが始まります。

折りしも、春の雨が増えてきた時期でもありますので手早く済ませます。

一般的な防水シートは紙のように薄いシート状になっていますが、新・木組みの家のシートは少し変わったシートです。

断面がダンボールのようになっていて、外側は防水、内側は内部の湿気をダンボールのようなクネクネした筒状の部分から上に通気させるものです。

APMシートといいます。

それを下から上に貼っていきます。


表面がつるつるしています。

この部分で雨や湿気を跳ね返します。

家を下からぐるぐる鉢巻きにするように巻いていきます。


上下の継ぎ目がフィン状のカバーのようになっていて、上から被さるために防水がしっかりできます。

普通は、この上から縦に木の板を貼って、更にシートを貼って、サイディングやモルタル下地板を更に貼って仕上げるます。

このAPM工法はこの上からすぐに鉄製のラス網を張って、モルタル仕上げなどの左官仕上げができます。

工法の合理化コストダウン、構造強度、透湿性、耐久性が上がります。

一石何鳥でしょうか