トイレの水漏れはどなたにとってもイヤなものですね。
出来れば何もしないでずっとそのまま使っていきたいところです。
そこで、これまでのメンテナンス事例の中から、水漏れと勘違いされる事例を紹介いたします。
1、小さなお子様のお小水
男子の子供さんが小さい場合に、腰掛け便器に腰かけて用を済ませていく段階から、立って用を済ませるように変わって行く段階があります。
何回か失敗しながら覚えていくのですが、慣れたと思って大丈夫かなと思ったときから、たまに失敗することがあります。
乾いてしまうと分かり難いのですが、便器が床に接する部分に溜まるものですから、水漏れと勘違いすることがたまにあります。
2、便器の結露
丁度、梅雨時の湿度が高いときにおこります。
便器やタンクにたまった水に冷やされて、便器の下の方の外側に結露した水が床との接点の部分にシミの様に溜まります。
これも、床に近い部分なので便器からの水漏れではないかと思われがちです。
こまめに拭くか、少しドアを開けて空気の流通性を高めるかなどの対策があります。
最近は便器やタンクの断熱性を高めていますので、また樹脂製の便器になったりでそのような現象は少なくなりました。
3、洗浄便座の水漏れ
洗浄便座の普及と共に、洗浄便座のタンクや接続部分からの水漏れが見られます。
やはり、後ろ側の便器の奥が濡れるため、水漏れと勘違いされる場合が多いです。
洗浄便座のホースや下面を触って、濡れていないか確かめることで確認します。
因みに、最近タンクと便器が一体となったコンパクトタイプが人気ですが、すべて機械仕掛けのため、停電や故障などによって使いにくくなる点がありますので、その場合の対策(メーカーによって微妙に異なりますが)を十分に確認しておく必要があります。
4、芳香洗浄剤によるオーバーフロー
便器の後ろ側にあるタンクの上に、手を洗うための水が出てくる手洗い付きのタイプがあります。
この水が出る手洗いカラン下に芳香洗浄剤を置いて、トイレの洗浄水に溶かして流すことがあります。
このタイプで、かつタンクの中に樹脂製のもう一つの内蔵タンクがある場合は、芳香洗浄剤を使うと水漏れの可能性があります。
洗浄剤が泡になって、タンクの中の樹脂製内蔵タンクの上の穴から泡と共に漏れ出して、タンクと樹脂製内蔵タンクの間に入り込んで下に落ちて、最後は小さな穴から床に落ちます。
トイレを使った後に、静かに起きる現象なのでなかなか気がつきません。
メーカーでは取扱説明書にその説明をしているとのことですが、なかなか気が付かないところです。
このように、トイレの給水、排水の水漏れはよほどの問題工事でない限りはそれ以外の原因であることが多いです。
給水の場合は水が漏れればかなりの量によりますし、排水の場合はニオイなどの現象もおこります。