東日本大震災による地殻の変動は
とても大きいことが分かりました。
被災地沿岸部では地盤沈下により大潮の時には
床上浸水が発生するなど復興に暗い影を落としています。
また、東北地方北部では全体に数メートル規模で
東に陸地が移動しているようです。
東日本大震災を引き起こした東北地方太平洋沖地震の
活断層への影響を
先日発表しました。
それによると、糸魚川-静岡構造線断層帯という
新潟県糸魚川から長野県を経由して静岡県にいたる
断層帯での地震の確率が高くなったそうです。
東海沖地震も含めて静岡東海地域は地震への
備えがさらに一層求められます。
また、私も不覚にも知らなかったのですが
東京都から埼玉県に至る立川断層帯も
確率が高まったとのこと。
東京の府中市西部から国立、立川、東村山、青梅市東部
埼玉県飯能市西部を経由して名栗村までの断層帯です。
この断層帯を中心に
将来マグニチュード7.4程度の地震が発生すると
推定され今後30年の間に地震が発生する可能性が
日本の活断層の中ではやや高いグループに
属するそうです。
液状化で人気が下がった東京湾沿岸部を尻目に
武蔵野台地の住宅地の人気が高くなったともことですが
長い目で見た場合に必ずしもそうはならないようですね。
多摩ニュータウンを抱える住宅地では耐震性が低い
老朽化した住宅がそろそろ出始めている時期です。
行政的にも東京都は首都機能の移転に前向きに検討が
始まったとも言われています。
民間住宅レベルでも既存住宅では耐震診断と補強対策が
重要になります。
新築工事では震度7でも倒壊しない耐震構造設計 が
求められます。
新築時ではともすると間取り、デザイン、キッチンなどの
設備を重視したのみの設計になりがちですが
基本中の基本が耐震性であることは言うまでもありません。
それは専門家だからきちんとやっているだろうと
過信しないで、構造設計についての内容を提示してもらい
場合によってはセカンドオピニオンを仰ぐぐらいでないと
安心できません。
しつこいようですが
木の家の基本は住む人の命を、街を守る耐震性です