61)昔の漆喰です | 木の家散歩

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内部の仕上げの一番手は漆喰塗りになりました。


内部の壁は真壁(しんかべ)造りですので、柱が見えます。


また、吹き抜けの壁は二階の床の梁が見えます。


その柱や梁の間の少し凹んだ壁の石膏ボードの上から左官の仕上げをします。


下地に石膏プラスターを塗って、翌日に漆喰を仕上げます。



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昔は土壁下地でしたが、近年は石膏ボード下地の石膏プラスターの上から漆喰を塗ります。


漆喰は石灰石を焼いてつくった消石灰を基につくりますが、その燃料はほとんどが重油です。


しかし、重油で高温焼成すると、消石灰の粒子が小さくなり、湿気の吸放出性能が低下します。


そこで、昔ながらの塩焼き釜で、石炭を使って焼いてつくる漆喰を使っています。


粒子がほどほどに荒く、吸放湿性能が高いものです。


さらに、天然の海草の角又(つのまた)糊を使っていますので、塗ったばかりのときは角又の香りがほのかに香ります。


また、漆喰の白は少し目にきついので、黄色の鉱物顔料を入れて少し柔らかな色合いに仕上げます。


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石膏プラスターも漆喰も、塗り終わった後に、柱や木の枠材との際を刷毛で水洗いして、マスキングテープを剥がします。


最近は鏝で変化のあるパターンをつけることがありますが、平滑に仕上げることができることが腕のよい証です。


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