3)建ぺい率、容積率と家の形 | 木の家散歩

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木の家の設計監理経験豊かな建築家・山中文彦と木材産地、職人技術者のネットワークにより、夢の木の家を造る「木の家づくりネットワーク」のブログです。自然素材を活用し、家族と環境に優しい、本物の木の家をCM型施工管理システムによるリーズナブルコストで実現します。

どんな町に住もうか、どんな木の家を造ろうかと少しずつイメージを膨らませてきました。


早速、不動産屋を廻るのも良いですが、その前に建築関連法規について確認しておくと良いです。


どの程度の広さの土地であれば希望通りの家が建てられるか目安が付けやすくなります。


建築関連法規は、建築基準法や都市計画法、自治体の建築関係条例や埋蔵文化財地区、風土地区などの都道府県の法令、農地法、区画整理法など様々な法規が関連します。
その中でも、家づくりの企画、土地探しのために有効となる基本的なことはさほど多くありません。


1、建築面積
一階の室内の面積に庇の柱やバルコニーの柱がある場合は、それらの柱で囲まれた面積を加えた面積です。
細かいことは他にもありますので、大まかに一階の床面積と同じと思っていただいて大きな問題はありません。


2、建ぺい率と土地の広さ
建築面積を敷地面積で割り、100を掛けた%の数値です。
建ぺい率50%の土地が100㎡の場合、建築できる家の建築面積=約一階の床面積は50㎡ということになります。
逆に、一階が50㎡の家を建てようと思った場合は、その土地の建ぺい率が50%の場合は100㎡必要です。
建ぺい率40%の場合は125㎡の土地が必要になります。


3、延べ床面積
家の全体の広さ=各階の床面積の合計が延べ床面積です。
屋外ではあっても庇の出を大きく作ったり、ピロティなどの雨がかかりにくい部分などは床面積に参入されます。
しかし、大まかに各階の室内の部分の床面積の合計と思っていただいて結構です。
前回ご説明しました、必要とする部屋の広さの合計から算定した概算の家の床面積が延べ床面積になります。


4、容積率と土地の広さ
延べ床面積を敷地面積で割り、100を掛けた%の数値です。
容積率100%の土地が100㎡の場合、建築できる家の延べ床面積は100㎡ということになります。
逆に、延べ床面積が100㎡の家を建てようと思った場合は、その土地の容積率が100%の場合は100㎡必要です。
容積率80%の場合は125㎡の土地が必要になります。


5、家の形と建ぺい率、容積率
建ぺい率と容積率の数値は自治体の都市計画課で調べたり、自治体のホームページでも調べることができるようになってきました。
多くの場合、建ぺい率と容積率の比率割合は1:2~1:3の場合が多いです。
その場合は、一階の面積と二階、三階の面積が同じことになり、総二階建てという形にが効率が良い形になります。


敷地が大きい場合や建ぺい率が大きい場合は平屋に近い形が可能ですが、一般的には総二階、総三階になる傾向があります。


総二階、又は総三階で建てるつもりで土地の広さと建ぺい率と容積率、そして家の形を想定しておきましょう。


それより広い土地の場合は、二階や三階の大きさが一階より一回り小さい安定感のある形にすることができます。


建ぺい率と容積率と希望する家の広さ、一階の面積などを想定しておくと、土地の情報が出たときには、希望の家が建てられるかどうか判断しやすくなります。




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