9月に入って、久々に嵐山へ

福田美術館で開催中の「万博・日本画繚乱」展を見て来ました。

会期は7月からだったんですが、8月の間は「小学生無料」とかあって、その期間は避けていたもんで(^0^;)

で、この展覧会なんですが、明治期の万博に絵が出品された事のある日本画家の作品を展示したというもの

ただ、当時の万博出品作は外貨獲得のために即売されていたという事もあり、ほとんど残ってないよう。
そんな事で、実際の万博出品作が展示されてるというわけではないんですけどね(^_^;A
どの万博に、どんな画家の作品が出品されたかをまとめたパネルも展示されていました。

これによると万博への出品は、慶応3年のパリ万博からで、この時は葛飾北斎。
続く明治6年のウィーン万博では塩川文麟、明治9年のフィラデルフィア万博では岸竹堂の名前が・・・

て事で、展示の方は、葛飾北斎「大天狗図」(左)、塩川文麟「線香花火図」(右)

岸竹堂「龍虎」


明治26年のシカゴ・コロンブス万博には望月玉泉、川端玉章の名があがり
展示は望月玉渓(玉泉)「鳳凰図屏風」
川端玉章「四季山水」
明治33年のパリ万博、明治37年のセントルイス万博になると、
野村文挙、横山大観、川合玉堂、上村松園、竹内栖鳳などの名がずらずらっと並びます


川合玉堂「渓村春晴図」(左)、上村松園「軽女悲離別之図」(右)

竹内栖鳳は第3展示室を使って、たくさんの作品が展示されていて、
「水風白鷺」(左)、「猛虎」(右)

「山村冬野」など

といったところなんですが、今回第2展示室を使って、竹内栖鳳よりはるかに多い作品が展示されていた画家が大橋翠石。
この人、万博に出品した日本画家の中では唯一、金賞を連続受賞しているんですね。

当時の万博では、優れた出品物には賞を与え顕彰することで進歩につなげようとしていたらしく、絵画もその対象になっていたようです。
ですが、大橋翠石という人、今では知られざる画家で「幻の巨匠」と呼ばれているとか・・・
私も、ここ福田美術館で見て初めて知って、すっかり気に入ってしまったんですが、これだけの作品数がまとまって見られる美術館は他にはないようです。
せっかく写真も撮って来たので、できるだけ載せていこうと思いますが、
虎の絵を得意としていて、まずこれは「猛虎之図屏風」


「月下双虎之図」(左)、「飛躍」(右)

「猛虎之図」(左)、「月下猛虎図」(右)

虎の子の表情がなんとも言えない「乳虎渡渓図」

また、翠石の兄・大橋万峰の絵も展示されていて、これは「猛虎図屏風」


この人も虎の絵が得意なようですが、他の動物も描いていて「白吼雀之図」

大橋翠石もまた虎に限らずいろんな動物画は多く、「狼之図」(左)やライオンを描いた「獣王図」(右)

「雪中銀狐」(左)と「雪中双兎之図」(右)

「雪中野猪之図」

「双犬之図」(左)、「金魚之図」(右)

これは、おめでたい題材で「瑞祥(鹿)」(左)、「瑞祥(双鶴)」(右)

「瑞祥(鳳凰・鼠に宝槌)」


虎の絵で名を上げた人ではありますが、もともとは猫の絵をよく描いてたようで「遊猫之図」

「仔猫之図」

そして「虎児之図」

なんか、展覧会のタイトルは「万博・日本画繚乱」展ですが、半分は「大橋翠石」展って感じでしたね(^^ゞ

実は近くの嵯峨嵐山文華館との2館共同開催だったんですが、時間的にそちらには行けず・・・
でも私的には、ここ福田美術館だけでも満足できる濃い内容の展覧会でした(*^_^*)












