昨夜は、目覚まし時計をかけずに寝てしまっていたらしい。友人からのメールで目覚めたときは、太陽は真上、王様のブランチも終盤に差し掛かったころだった。

 13時から、毎週土曜日の楽しみ、「マスコミの学校」なのに~とダッシュで支度をするも、遅れてしまったぁ。いやはや目覚ましをかけなかったらいくらでも寝れちゃうよー。
 本日の、講師は、ノンフィクション作家の佐野眞一氏、元文藝春秋取締役副社長の新井信氏だ。一応書籍編集者を目指す身としては、このような方々と御目見えすることができ、身に余る光栄である。
 参考になる話ばかりで、大学の講義でもそんなにノートとらんだろーというくらいバリバリ書く。聞き逃したくない忘れたくないから書きたいと大忙しで、B5ノート10ページ分を埋めた。また、内容についてはここで書くのは差し控えさせていただきますが。。

 講義を拝聴している中で、耳に残ったのが、佐野氏の口から出る、美しい表現たちだ。御本人は、昔シナリオ作家の経験があるからではないかと仰っていたが、しかし素晴らしい。才能ってやつですね。最近はまっている三島由紀夫の美しい表現力を彷彿とさせた。
 一番最近の著書は『阿片王 満州の夜と霧(新潮社)』。この書籍ができるまでをご説明をいただいた場面があったのだが、あっという間に世界に取り込まれ、読みたい!! という衝動に駆られた。普通の人の生活からは想像できない、犯罪の香りぷんぷんの他人の人生を盗み見たいという。氏曰く「バイクのサイドカーに乗るようなスリル」を味わえると言うわけだ。
 ノンフィクションで描くに足りる主人公というのは、そうそういるものでもないらしい。闇の中で底光りしている、下半身が闇に溶けているような人を見つけ出すことが重要なのかもしれない。

 一つ、印象に残った言葉があったので、記しておく。ある方が、「美しい表現をつくるこつなどありますか?」と聞いたときの答えだったと思う。

 地の文に耐え切れなくなって波になったものが言葉
 波頭の白い部分が台詞
(三島由紀夫の言葉らしい)

 私が書くと、瞬時に言葉の威力がなくなるところが悲しい・・・。うーん、海を想像して、波が生じる瞬間を頭に浮かべてみてください。
 書いてみてわかったけれど、私理解してなかった。言葉ってムズカシー