主人が大学生に

主人が、この春から大学生になりました。勤めていた会社からのサポートを受け、晴れて入学を果たしたのです。

意外にも、キャンパスライフにすっかり馴染んだようで、当初の「勉強は最低限、農業体験は最大限」という目標はどこへやら。今では毎日のように大学の図書館にこもって勉強しています。

私はというと、相変わらず一日一食。あとは野菜やプロテインで済ませています。主人はというと、休みの日に冷凍弁当を一週間分作ってくれるのです。本当にありがたい限りです。こんなに生活費のかからない夫は、そうそういないでしょう。

近頃は、桜の季節になりました。主人が通う大学のキャンパスにも、見事な桜並木があります。先日、お弁当を持って一緒に花見に行ったのですが、主人は桜を眺めながら、

「この美しい桜のように、僕も新たな知識を吸収して、大きく成長したい」

と、目を輝かせていました。

そんな主人を見て、私も心から嬉しくなりました。

これからも、二人で支え合いながら、新しい道を歩んでいきたい。

満開の桜の下で、そんなことを改めて思ったのでした。


野原サクラ