うちのタローったら、本当に変わってるんだから。

小学三年生なのに、韓国の有名監督パク・ジュンイルさんの子供時代のスピンオフ作品に出演してるのよ。しかも、昭和の時代が舞台の「ちびまる子ちゃん」みたいな作品で。

今回のテーマは、サンシャイン60の建設とアメリカンクラッカー。タローったら、相変わらずアドリブで自分のセリフを作っちゃうの。監督も苦笑してたけど、それがまた面白いって評判みたい。

台本を無視して、サンシャイン60の展望台からアメリカンクラッカーを落とす真似をするシーンとか、もうハラハラドキドキ。でも、それがタローらしくて、見てる方もつい笑顔になっちゃう。

私、心配してたのよ。台本通りにできないから、怒られちゃうんじゃないかって。でも、監督は「タロー君の自由な発想が作品に新しい風を吹き込んでくれる」って言ってくれて。

タローは、いつも「人と違うことをしたい」って言うの。それが、まさか演技にも活かされるとは思わなかったわ。

この前、撮影現場に見学に行ったら、タローったら、スタッフさんたちとアメリカンクラッカーで遊んでたの。みんな、タローのことが大好きみたい。

タローは、本当に太陽みたいな子。周りの人を明るくしてくれる。これからも、そのままでいてほしいな。


野原サクラ