トワイライトゾーン 超次元の体験(1983)

*この記事はネタバレを含みます

アメリカで1959年〜64年まで放送された人気SFアンソロジードラマの映画版。日本でもミステリーゾーンの名前で放送され多くのSF物に影響与えた。4本の短編で構成されたオムニバス形式となっている。監督はジョン・ランディス、スティーヴン・スピルバーグ、ジョー・ダンテ、ジョージ・ミラーと錚々たるメンツである。これが4本とも50〜60点な出来でぶっちゃけ面白くない。というわけで4本分寸評?を書いていこうと思う。


  偏見の恐怖

撮影事故で有名な作品。差別的思想を持つ男がいろんな時代にタイムスリップしてナチス政権時代のドイツでユダヤ人扱いされたり、KKKにリンチされそうになったりというお話。ぶっちゃけ序盤の酒場でユダヤ人や黒人にヘイトかました後ナチスの軍服を着た男達が出てきた時点で話が読めるし特に意外性もなく終わったという印象です。当初のプロットでは我に返った主人公がベトナムで子供二人を救い終わりという予定だったようです。


②真夜中の遊戯

スピルバーグ監督作品。若さに憧れる老人ホームの老人たち。ホームに入居してきた新人が子供の頃ように缶蹴りをしようと誘い遊んでるうちに子供の体に戻るが...。オチをいうと若い体に戻っても親もいないし学校に入り直してもということで老いを受け入れポジティブに生きていくというベタベタな話でこれも1話目同様展開が読めてしまい面白くないです。


③こどもの世界

本作で唯一面白かった作品。前述のような展開が読めるような感じもなくどう展開していくんだという面白さもあります。カートゥーンの世界に入ったあとの悪夢的な映像も素晴らしい。ジョー・ダンテらしい映像に仕上がってあります。


④2万フィートの戦慄

TV版トワイライトゾーンの人気エピソードのリメイク。簡単に言うと飛行機の翼に怪物がいて主人公だけがそれに気づくが周りには見えない?翼に何かいるぞと騒ぎ乗務員がくると怪物がいなくなっているという状況で主人公が悪戦苦闘するというエピソードです。ぶっちゃけ改悪としかいいようがない出来です。やたらと主人公のびっくり顔が強調される演出がうざいのと、オリジナル版ではひとりだけパニックになる主人公と普通に過ごしてる乗客という対比が面白かったのにリメイク版では普通に機内がパニックになっています。またオチもオリジナル版の方が好みです。


オススメ度★★